世の中には実物大の戦車を自作してしまう猛者がいるようです。ニコニコ技術部より「1/1で戦車を作ってみた(13年SHS展示)」という動画が投稿されています。
投稿主は「プラモデルを1/1で作る会」のメンバー。このグループでは、「1/35スケールができるのなら、1/1スケールもできるはず! ないものは作る」をモットーに、これまでも複数の作品に挑戦してきたそうです。今回製作することになったのはドイツ空挺戦闘車ヴィーゼル。
動画では、「プラモデルを採寸して図面を起こし、鉄板を切断してのフルスクラッチ」など本格的すぎる製作過程が展開されます。その様子は、「こち亀」の両津勘吉そっくり。漫画のようなスケールで作業が進んでいきます。
驚くべきことに、この戦車、走ります。駆動系システムを搭載し、左右のキャタピラが逆に回る“超信地旋回”も滑らかに実現。キャタピラは百数十個のパーツを1つ1つ丁寧に作ったそうです。このほかにも、座席製作に一流職人の協力を仰ぐなど、外装から内装に至るまで徹底的にこだわっています。
そして仕上がった1/1戦車。完全にプラモデルの領域を超えているような……。5月18日・19日開催の「第52回静岡ホビーショー」でお披露目し、観客からは「もはや払い下げの本物にしか見えない」といった感想が寄せられていました。過去の作品は、アートサロン和錆本店(愛知県名古屋市)に展示してあるそうです。
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