「皆の者、盛り上がる準備はよろしいか。“せーの”と言ったらラスボスと叫ぶがよい!」――小林幸子さんが「ニコニコ超パーティII」に登場した。注目の衣装は、2006年のNHK紅白歌合戦でも披露した「火の鳥」だ。
幕が開くと、巨大なスカートが目に飛び込んできた。さらにラスボスの掛け声の後、そのスカートがひるがえる。ええっと幸子さん……どこにいるの……っていたー! 顔の位置が数メートルくらいの高さにある。でかいとは聞いていたが、これほどとは。衣装というかもはや装置。この衣装は「ラスボス」っぽいものをイメージして選んだそうだ。
その後は赤いドレスに着替え、15曲目に再登場。「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」のエンディングテーマ「風といっしょに」をしっとりと歌い上げた。「ペンライトのなかで歌うことは演歌の世界ではないので景色が違いました」――小林さんは、サイリウムが揺れる会場を新鮮な気持ちで眺めていたようだ。
小林さんがアマチュアのアーティストと同じ舞台に立つのは珍しい。ニコニコ育ちのアーティストに囲まれ、ある意味アウェイとも言えるライブだったが「お祭りですから楽しもうと。1つになっててすごい良いことですね」と、出番を終えて感想を語った。
6月でデビュー50周年を迎える。今後は“小林幸子”ではなく“ラスボス”としてもCDを出してみたいと明かした。「時代ですね。ニコ動というのは」――ユーザーが創りあげていく音楽の新しいエンターテイメントの波は小林さんにも伝わっているようだった。
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