4月に放送が始まったアニメ「惡の華」がいろいろ凄まじいと各方面で話題になっている。原作は押見修造さんの漫画作品で、2009年から別冊少年マガジンで連載中。アニメ版は、原作の絵柄をあえて全く再現しなかったことをはじめ耳に残るエンディング曲など、諸々衝撃的な作品となっている。
アニメでは、「ロトスコープ」という手法を採用している。これは、実写で映像を撮影し、それをトレースしてアニメにするという方法だ。ディズニー映画「白雪姫」(1937年)で用いられたりと、古くからある手法だが、一度実写で撮るため手間がかかる。それでも、コミックナタリーの対談によると、アニメ版の監督を務める長濱博史さんは「この作品は、そのままアニメ化したって誰も喜ばない」「ロトスコープを使えば面白く作れるかもしれない」と思い、原作者の押見さんも「実写タッチなら、面白くなると直感した」という。
そして、第1話が放送されると視聴者の間でたちまち話題となった。映像は全編ロトスコープで貫かれている上、その世界観にあわせた音響演出、ASA-CHANG&巡礼が新たにアレンジしたエンディング曲「花 -a last flower-」のインパクトなどでネットは一時騒然となった。Twitterには本作の感想や、手法を解説するツイートが多数投稿され、これらはTogetter「『惡の華』第1話 アニメ関係者ツイートまとめ」などにまとめられている。
9日深夜24時30分(10日午前0時半)からは、ニコニコ生放送で第1話の上映会が行われる。見逃した人、気になった人はチェックしてみよう。
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