ヨガインストラクターなつみ先生に、オフィスでできるストレッチを教えてもらう本連載。今回は、ポカポカ陽気が気持ちいいこの季節、オフィスでついウトウト……なんて時にもぴったりの、眠気と戦うストレッチを教えて教えてもらいました!
「自律神経には2種類あり、午前中や元気な時には交感神経が、夜になって元気がなくなってくると副交感神経が優位になります。シーソーのようにどちらかが上がると、どちらかが下がる仕組みです。そして、眠いときというのは、まさに副交感神経が優位になっている状態。神経のたくさん通っている背中を動かし、交感神経を働かせることで、副交感神経を抑えて、眠気とおさらばしてしまおうという原理です」(なつみ先生談)
確かに、元気がないときも、背中が丸まってしまっているように思います。ふむふむ。では、さっそく眠気と戦うストレッチをご紹介します。
息をゆっくり吸い込みながら、大きく伸びをしましょう。ポイントは腕をあげ上に伸びるのと同時に、お尻を椅子に密着させるように下にも伸ばすことです。このとき手はパーに開いていても、グーで閉じていてもどちらでも構いません。自分の気持ちのよいポイントを見つけてみてください。
ストレッチをするときは、伸ばしている部分を意識することがとても大事です。背中や肺のまわり、胴体全体の伸びを感じながら行いましょう。
まず、両腕を頭上で組みましょう。次に、一度息を大きく吸い込み、吐き出しながら左側に倒します。先程と同様、この時、お尻を椅子と密着させるように下にも引っ張ることがポイントです。お尻にも力を入れることで、脇腹の伸びをより強く感じることができるでしょう。右側も同様に行いましょう!
さて、いま一度姿勢を正しましょう。息を大きく吸い込みながら背筋を伸ばします。そこからもうひと呼吸。息を吸い込み、ゆっくり吐き出しながら、体を90度ひねります。この時も、お尻に椅子にくっつけ、姿勢を保ちながら行うことがポイント! 背骨を軸に、お肉をねじっていくようなイメージです。椅子の肘置きなどをつかむと安定しやすいのでオススメです。目線を落とさないようにも気をつけましょう!
長引いた会議中ついウトウト……など、どうしても寝てはいけない場面で強烈な眠気に誘われてあわや大惨事、なんてことはありませんか? かつては企業に受付嬢として勤めていたこともあるなつみ先生曰く「眠たいときは背筋を伸ばす!」のが、効果テキメンだとか。背中の力が抜けていると、副交感神経が優位になって、余計に眠くなってしまいます。そんな時は、大きく深呼吸をしながら姿勢を正しましょう。そういえば、いい姿勢を保ちながら寝ている人なんて、見たことがありませんね。
いかがでしたか? 今回は、オフィスの席で座ったままできる、眠気撃退のストレッチを教えてもらいました。背筋を伸ばして眠気と戦っていたら、正しい姿勢が意欲的に仕事に取り組んでいるように見えて、上司からの評価もUP――なんてことも!? 眠いときだけではなく、なんとなくやる気がでないとき、気分を切り替えたいとき、ぜひ試してみてください。では、次回もお楽しみに!
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