花粉が出ない「無花粉スギ」を森林総合研究所が開発した。遺伝子組み替えによりスギ花粉の形成を抑えることに世界ではじめて成功したという。
これまでにも品種改良によって少花粉・無花粉のスギは開発されてきたが、これらは生育地域に偏りがあり、全国的な解決には至っていなかった。今回の技術を使えば、地域になじんだ品種を遺伝子組み換えによって「無花粉化」することができ、花粉発生源の減少に大いに役立つとみられている。
とは言えまだ実験段階であり、森林総合研究所によれば、今後時間をかけて効果と安全性の検証を行っていく必要があるとのこと。実用化はいましばらく先になりそうだ。
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