目の前に映し出されたバーチャルディスプレイでメールを受信――そんな近未来的なデバイス「Telepathy One(テレパシー・ワン)」が、アメリカのイベント「South by Southwest Interactive」で発表された。
テレパシー・ワンは頭に着用するタイプのウェアラブル機器。カメラや小さな投写型ディスプレイを搭載し、網膜に映像を投映しているとみられ、ユーザーの目の前には5インチ相当のバーチャルディスプレイが表示されて見える。Bluetoothでスマホなどの端末と通信し、メールやSNS情報の受信をしたり、内蔵カメラを使って自分が見ている景色をテレパシーのようにほかの人と共有することができる。イベントでは既にプロトタイプが稼動しており、実際に体験した来場者からは次々と驚きの声があがっていたという。
発表者は「セカイカメラ」を生み出した井口尊仁氏。テレパシー・ワンはGoogleが開発中の同様のメガネ型デバイス「Google Glass」の最大の対抗馬になり得るとして注目されている。価格は未発表で、アメリカでは2013年末の発売を目指している。
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