10月1日より、レジカウンター上のメニュー表を撤廃し、メニューボードを見て注文する方式に切り替えたマクドナルド。一部では「メニューボードだと載っていないメニューもあるのでは?」と心配する声もあがっていますが、実際のところどう変わったのか、今までどおり注文はできるのか確認してきました。
今回は通勤途中にあった3店舗に立ち寄ってみました。基本的にどの店もメニューボード自体は一緒。これまでレジカウンターにあったメニューは撤廃されており、かわりに「上のメニューボードからお選びください」というシートが置かれていました。メニューボード自体の内容やデザインは9月以前と変わっておらず、今回の変更に伴うリニューアルなどはなかったようです。
気になったのが、メニューボードだと一部載っていないメニューがある点。例えばバリューセットだと、掲載されているのはセット価格のみで、各種バーガー単品の価格はナシ。100円マックのハンバーガーや、120円のチーズバーガー、単品のポテトやナゲット、ちょっとお得な「コンビ」メニュー(100円バーガーとポテトSのセット)などについても、メニューボードでは確認することができませんでした。
これらのメニューを確認したい場合は、レジで店員に直接聞くか、手元用のメニューを出してもらう必要があり、ここは以前に比べて明らかな改悪となっています。今回、1店目ではてりやきマックバーガーを、2店目ではポテトSを、3店目ではチーズバーガー+ポテトSのコンビをそれぞれ注文してみましたが、いずれも買うことはできたものの、自分から聞かないと価格が分からなかったり、そもそもコンビに至っては存在自体がメニューボードに載っていなかったりと、かなり不便に感じました。特にセット以外のメニューをよく頼む人は今後要注意です。
今回の変更について、マクドナルド広報は「順番が来てから注文を決めるのではなく、待っている間にゆっくり注文を決めていただくことで、レジでのプレッシャーを緩和するとともに、混雑時の待ち時間短縮につなげるのが目的」と回答。しかし、Twitterや掲示板などでは今回の変更について「ただでさえ分かりづらいメニュー表記をさらに改悪するのか」など、今のところ批判的な意見が中心となっているようです。
一応、希望すれば手元用メニューはすぐに出してもらえるなど、メニューボードが見にくいという人向けの配慮はある模様。また店によっては壁などに大きなメニュー表(こちらはすべてのメニューと価格がちゃんと載っている)を貼り出しているところもあり、今後はスペースなどの問題で掲載できない場合を除き、全店でこうした「壁メニュー」を貼り出していく方針とのこと。これまでどおりのメニューを見たい人は、メニューボードではなくこちらの「壁メニュー」を見るのがオススメです。
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