トマトジュースは美味しいけれど、ぐびっと飲んでもちょっと喉にからまる感じが気になるって人、多いのでは? しかし、20年かけて新しいトマトを品種改良で作り、飲みやすいトマトジュースが誕生し、話題となっている。
今回発売となった「デルモンテ 天空のトマト」は、空中都市マチュピチュ近郊で発見された野生種のトマトを起源に、日本デルモンテが作り上げた「インカレッド」という新品種100%のトマトジュース。1992年にアメリカのトマト研究者が率いる「トマト野生種遺伝資源解析プロジェクト」に参加してから誕生までに20年。ようやく製品化が実現した。
これだけの年月がかかった理由は、遺伝子組み換えではなく、交配による品種改良で行ったため。50世代もの交配を繰り返すことで、トマトの実の大きさは小指大からげんこつ大までに。ようやく野生種の持つ甘さや香りを引き継いだ夢のトマトが誕生したのだ。
肝心の味だが、トマトの酸味は残しながらも、甘みもしっかりある。香りも野菜よりもフルーツ寄りのさわやかな印象だ。トマトジュースのどろっとした感じが苦手な人でも、これならば飲みやすいだろう。
残念ながら、今回発売されるのは8000本のみ。これはインカレッドの種の数がまだ少ないためで、来年以降は今回収獲した種があるため発売数は増える予定だ。2014年には販路を拡大し、入手しやすい価格での販売を目標としている。
「デルモンテ 天空のトマト」は、天空都市マチュピチュに起源を持つトマトにちなみ、世界一高い自立式鉄塔である東京スカイツリーでのみ10月1日より販売されている。購入できるのは東京スカイツリーのオフィシャルショップおよびレストラン、カフェのみで、価格は500ml入りで1000円となっている。また、天望デッキフロアにある「Sky Restaurant SHOP」、「SKYTREE CAFE」では店内にてグラスでいただける。
東京スカイツリー観光の思い出に、20年かけたロマンを味わってみてはどうだろうか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.