楽天の電子書籍リーダー「kobo」が、Wikipediaの人名ページを「書籍」として配信しはじめたと話題になっています。目標タイトル数達成のための「水増し」との声もあり、中には困惑を通り越して呆れるユーザーも。
「芥川龍之介」や「あさのあつこ」といった人名がそのまま書籍名になっており、著者・出版社名はともに「ウィキペディア」。ダウンロードした人によると、中身はWikipediaの人名ページを加工し、EPUB化したもののようです。
1人1冊としてカウントされているため、9月17日だけで342冊の「日本語書籍」が新たに加わった計算。今後もこれを続ければ、早期目標である6万冊(当初は8月末目標でしたが)達成もそう遠くはなさそうです。
しかし案の定、あまりに露骨な水増し策に、ユーザーからは「これはまず商品として成立するのか?」といった声も(Togetter「koboストアにWikipedia人名ページ書籍が追加された」より)。確かに日本語書籍の増強は当面の重要課題ではありますが、果たしてユーザーが望む「日本語書籍」がコレなのかという点についてはやや疑問が残るところです。
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