セキュリティソフトメーカーのキングソフトが、セキュリティ専門家の高木浩光氏にいわゆる「ステマ」を依頼したのではないかと話題になっていた件で、同社がステマという認識ではないとするコメントを発表した。
事の発端は9月13日、高木氏が自身のTwitterアカウントで「こんなメールが来た」とキングソフトからのメールを掲載したことだった。掲載されたメールの文面は、「影響力のあるブログ、facebook、twitter、もしくは、ヤフー知恵袋などに執筆いただき、弊社製品のポジティブな評判形成にご協力いただけないかというご相談です」といったもので、ネットユーザーの間でステマ依頼ではないかとの声が上がった。Twitterでは、「#お金ください」「#振込待ってます」というハッシュタグを付けてキングソフトを賞賛するコメントを投稿するジョークもはやった。
キングソフトは14日、「一部サイトでの反響について」とするコメントを自社のサイトに掲載。業界のオピニオンリーダーや著名なライターにメールを送ったことを認めたが、「今後リリースが予定されている製品について、バージョンアップによる改善点や新機能などを、良い点・悪い点含めてありのままに執筆していただきたいと考えました」「オピニオンリーダーやライターの皆様に新製品のありのままの姿を伝えていただく執筆依頼という意図でした」とステマ疑惑を否定した。
「弊社の意図に反し、オピニオンリーダーやライターの皆様に依頼したメール文が誤解を招く内容になっておりましたことをお詫び申し上げます」と同社は述べている。
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