「7月7日午前10時、私たちは渋谷に現れる」
公式サイトに掲載された声明のとおり、7月7日午前10時、ガイ・フォークスの仮面をつけた一団が宮下公園に集まってきた。違法ダウンロード刑事罰化に反対する、ハッカー集団「アノニマス」による第1回渋谷清掃オフ「Anonymous Cleaning Service@op.A.C.S」がこの日行われた。
当初アノニマス側は特定のリーダーは設けず、参加者は終始無言を貫くようサイトに書いていたが、混乱を避けるため急きょ広報担当を設けてメディアに対応した。当日はあいにくの雨模様だったが、広報担当によると、今回オフ会のために集まったアノニマスは50人以上とのこと。デモではなく「オフ会」という形をとったのは、あくまで紳士的に、平和的手段によってアノニマスの主張を知らしめるべきという考えに基づいている。
今回は宮下公園および渋谷駅周辺をぐるりと1周する形で、歩道のゴミを清掃。メディアの取材も多く、新聞社やテレビ局はもちろん、海外メディアや、個人でUstream放送をしている人の姿も見られた。アノニマスよりも報道陣の方が多かったほどで、注目度の高さがうかがえた。
今回の活動は日本主導で企画されたものだが、サイトへの攻撃などの過激な抗議活動に出るのではなく、「街の清掃」という平和的手段をとったことについて、海外のアノニマスからは「日本人らしい手段」と感心する声もあるという。広報担当によれば、参加希望者用のメーリングリストには100人以上が登録しており、今回参加できなかった人のためにも、場所を変えて今後も開催していきたいとのこと。
当初メディア担当のアノニマスについて「代表」という書き方をしていたのを「広報担当」に修正いたしました。
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