「ホント感動しました。途中で泣いちゃうんちゃうかと。巨乳には人類を進歩させるエネルギーがあるんだなと、あらためて分かった」
大会の審査員長を務めたケンドーコバヤシさんは、「Kinect 巨乳 WORLD CUP 2012 決勝戦」を振り返り、真剣なまなざしでそう語った。
去る6月2日、東京・目黒のドリコム本社セミナールームにて、「Kinect巨乳」を使った史上初の世界大会「Kinect 巨乳 WORLD CUP 2012」の決勝戦が行われた。
何を言っているのか分からないという人のために最初から説明しよう。「Kinect巨乳」とは、Kinectを使うことで誰もが巨乳を手に入れることができるという夢の拡張現実(AR)プログラム。これを自由に改造・カスタマイズし、その独創性を競い合うのが「Kinect 巨乳 WORLD CUP」だ。
主催は「Kinect巨乳」を開発した株式会社人間。当日はお笑い芸人のケンドーコバヤシさん、巨乳アイドルの麻生亜実さん、そしてAR三兄弟 川田十夢さんの3名が審査員を務め、それぞれの作品を厳しく審査した。
決勝まで進出したのは全部で6チーム。その中でも個人的に面白いと思ったのが、「世界の三宅」さんの「ARブラ」だ。画面内で巨乳を揺らすと、現実のブラも連動してぶるぶると振動する。シンプルなアイデアながら、ARから現実方向へフィードバックがあるというのが新しい。AR三兄弟の川田十夢さんも「(ARの)さらに次の次元を目指したというか、もはや次元を超えた感がある。すばらしかった」と絶賛した。
一方、会場での反応がよかったのは、「巨乳は宇宙だ」と潔く断言した、「アルミカン」さんの「宇宙巨乳」。両手を上にあげ、日食観察グラスを装着すると、左右のおっぱいがそれぞれ月と太陽に変身。そのままゆっくりと体を回転させていくと、月が太陽に重なり、壮大なBGMとともに美しい金環日食がスクリーンに広がる。まさかのロマンチックな演出に、観客からは「壮大すぎてヤバい」「感動した。アホだ」といったコメントも飛び出していた。
プレゼン後は来場者と審査員による投票タイムとなったが、来場者投票ではこの2作品のほぼ一騎打ち状態に。しかし最後は、麻生さん、ケンドーコバヤシさんが立て続けに「宇宙巨乳」に票を投じ、見事「アルミカン」さんが第1回の「Kinect 巨乳 WORLD CUP」のグランプリに輝いた形となった。
優勝の感想を聞かれたアルミカンさんは、目をうるませながら「このメンツで自分が優勝できるとは思わなかった。泣きそうです」とコメント。「どこまで本気でアホなことができるか」という趣旨とは裏腹に、最後はちょっと感動的な拍手に包まれながら、第1回の「Kinect 巨乳 WORLD CUP」は幕を閉じたのだった。
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