5月21日朝の「金環日食」に向け、日食観察グラスの中には不適切な製品を使うと目を傷める恐れがあると消費者庁が注意喚起しています。
不適切な日食観察グラスを使うと時には重症化や視力低下にいたることも。安易な太陽観測がいかに危険かが分かる、倉敷科学センターのプラネタリウム日食解説番組で使用している注意喚起のビデオクリップを紹介します。
虫眼鏡で集光して紙を燃やす実験をしたことがある方もいるかと思いますが、あれと一緒ですね。例え日食観察グラスを利用しても、日食で欠けていても、太陽はそんな優しくはありません。誤った方法で太陽を見ると、瞬時に目を傷めることになるので十分に観測には注意をしてください。
JAXAの宇宙教育センターでは「みんなで木もれ日を撮ろう」キャンペーンで、金環日食・部分日食を木もれ日を通して観察し、写真を撮って投稿してほしいと呼びかけています。
木立ちから太陽の日差しが地面に投影される木もれ日は、すべて太陽と同じ丸い形をしています。日食時には、木もれ日のひとつひとつが、欠けた円形や三日月の形に投影されるため、もっとも安全に日食を観測する方法と言われています。太陽観測グラスで空を見上げる観測もいいですが、ふと地面に視線を落としても日食が楽しめますよ。
ちなみにマクロミルが1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)に在住する男女を対象に、「金環日食に関する調査」を実施した結果、金環日食を観る予定の人は78%となったとのこと。観測場所を「自宅付近」と回答した人は61%で、「テレビやインターネット中継」が11%となっています。
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