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画像 飯塚さん

 若手を主要ポストに積極的に採用しているサイバーエージェントが先日、世間をあっと驚かせる人事を発表した。iPhone向け写真SNSアプリ「My365」を運営する新会社「シロク」を昨年12月1日付けで設立し、その社長や役員に4月入社予定だった内定者の大学生4人を据えたのだ。

 My365は4人が「学生生活最後の思い出に」と開発したもの。予想以上のヒットを受け、会社として収益化を目指すことになった。社長に就任した慶応義塾大学4年生の飯塚勇太さん(21)は、まさかの展開に「正直すごく驚いた」と話す。就職活動からアプリの開発とヒット、社長になるまでの劇的な道のりを聞いた。

「1日、1枚」だから楽しい「My365」

画像

 My365は、写真を撮影・加工し、共有できる無料アプリ。「フィード」画面にはフォローした人の写真が流れてくる。と、ここまでの説明ではInstagramそっくりだが、My365最大の特徴は「1日、1枚」というコンセプトにある。1日に残せるのは1枚だけで、その日のうちに再度投稿すると前の写真が上書きされる仕様だ。

 自分が投稿した写真は「カレンダー」画面で一覧表示する。その日その日の最高の1枚が思い出として記録されていくため、振り返って見る楽しみがある。「1日、1枚」ゆえの魅力が味わい深いのだ。毎日続けて投稿すると、写真を加工する「フィルタ」の種類が増えるといった特典も受けられる。

 昨年10月にリリースし、30万ダウンロードを突破。App Storeの無料アプリランキングでは、最高30位に入った。ユーザーのうち、7割は日本。残りの3割の内訳を見てみると、米、ヨーロッパ、アジアで同じくらいの比率となっている。

My365 Trailer from my365 on Vimeo.

アプリのヒントは箱根の足湯

画像 TwitCrew

 飯塚さんがほかの3人と出会ったのは大学3年生の頃だ。サイバーエージェントのサマーインターンで意気投合し、Webサービスを開発するユニット「WestCrew」を結成。プログラミングコンテストに出場するため、Twitterアカウントで利用できるグループウェア「TwitCrew」を開発した。

 TwitCrewを公開したのは2010年のクリスマスイブ。ニュースリリースには「彼女のいない大学生4人が聖夜にWebサービスをリリースしました!」と書いた。そのおかげ(?)だったかは謎だが、TwitCrewは思いのほか反響が大きく、1日のユニークユーザーが1万5000人を超えたときもあった。

 就職活動が一段落し、サイバーエージェントの内定を得た4人は「学生生活最後の思い出を作ろう」と再び集まった。iPhoneアプリに狙いを定め、箱根の温泉街で2泊3日の開発合宿を敢行。宿にこもってアイデアを練った。だが思いつくのは「しょうがないものばかり」。「多くの人に使ってもらえるものを」と、カメラアプリに照準を絞ったが、アプリに“写真を撮る必然性”を持たせるのが難しいと頭を抱えた。

 そんなとき、飯塚さんが注目したのは足湯だった。「足だけつかる」という限定された仕様のなかに“趣き”がある――と、ふと気づいたのだ。「俳句も同じ。五七五の制限のなかに趣がある」。そこでアプリには「1日、1枚」の制限を持たせることに。こうしてMy365のコンセプトや機能が固まっていった。

思い出作りでも「やるからには徹底的」
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