どこかで見たようなステージを、ジャンプとショットを駆使して駆け抜けていく青いロボット。ステージの最後には個性豊かなボスロボットが待ち受け、倒せばその武器を自分のものにすることができる――。「ロックマン」? いいえ、「ロッコちゃん」です!
今回紹介するのは、「ロックマン」への愛とリスペクトが随所に溢れまくった、大作FLASHゲーム「ロッコちゃん」。基本的なゲームの流れは「ロックマン」を踏襲しつつ、かわいい女の子型ロボットの「ロッコちゃん」が、悪の天才科学者「Dr.マッド」とその手下に立ち向かうという、オリジナルのストーリーが展開されていきます。
見た目は「ロックマン」そっくりですが、もちろんステージ、ボス、BGMなどはすべてオリジナル。パキパキのドット絵で描かれたグラフィックと、8ビットテイスト溢れるチップチューンがファミコン世代の心を揺さぶります。最初の6ステージはプレイヤーが自由に攻略順序を決めることが可能。すべて倒した後はもちろん――。
制作者は、かつて「人生オワタ\(^o^)/の大冒険」というFLASHゲームで一躍注目を浴びた、サイト「王の巣窟」のキング(@king_75)氏。「人生オワタ\(^o^)/の大冒険」も「ロックマン」をベースに、様々なゲームへのオマージュを散りばめた寄せ鍋的アクションゲームで、その内容は後に「I WANNA BE THE GUY」などの作品に大きな影響を与えたと言われています。なるほど、クオリティが高いのも納得。ちなみに今回はキング氏のほか3人のクリエイターによる合作となっているようです。
筆者も遊んでみましたが、操作感やステージの仕掛けなど「ロックマン」好きにはたまらない要素が満載。出てくる敵キャラクターも、見た目こそ変更されているものの「どう見てもアイツだ!」という面々がちょくちょく出てきて、プレイ中は終始ニヤニヤしっぱなしでした。これ、もうそのまんま「ロックマン11」ってことにして発売しちゃいませんか、カプコンさん!
ちなみにオートセーブはなく、続きを遊ぶには、ステージクリア時に出てくるパスワードをメモしておく必要があるのでご注意を。難易度は本家に比べて全体的に抑え目ですが、終盤ステージはさすがに「ロックマン」オマージュの名に恥じない手強さ。本気で遊ぶ際には、なるべくゲームパッド+JoyToKey(ゲームパッドのボタンをキー操作に割り当てるソフト)を用意したいところです。いきなり最初のステージでつまずいちゃう人は、ローリングマンステージから攻略していくと進めやすいかも。
なお、公式サイトでは設定画集も公開されており、こちらもかなり力の入った内容。ロッコちゃんのかわいい設定画や、敵キャラクターのイラストなど、ゲームと合わせて見るとより楽しめること請け合いです。「ロックマン」好きな方はぜひ!
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