“山を跳び越え、雲までジャンプ! 小さな翼を持つ小鳥がキュートに空を駆け巡る、シンプルで爽快なゲーム”(App Store Rewind 2011の紹介文より)
その年のベストiPhoneアプリを紹介する、iTunesの恒例企画「App Store Rewind 2011」が今年も公開されました。特設サイトは、App Storeのトップページより「App Store Rewind 2011」のバナーをクリックすることで閲覧可能。気になるゲーム部門では、Andreas Illigaerの「Tiny Wings」が年間のベストゲームに。次点で、2本の指で華麗にバイクトリックを決めていく「Touchgrind BMX」、地面を隆起させて老夫婦が乗ったクルマをゴールへ導く「Bumpy Road」がそれぞれグッドゲームに選ばれています。
さて、ベストゲームに選ばれた「Tiny Wings」とは一体どういうゲームなのか? 英語のアプリということもあって、はじめて名前を耳にしたという人も多いのではないでしょうか。実は筆者も今まで遊んだことはなく、今回ようやくダウンロードして遊んでみました。
で、これが面白い! ゲームの目的は「夜が来る前に、できるかぎり遠くへ進む」こと。主人公の鳥は夜になると勝手に眠ってしまうので、それまでにどこまで進めたかがスコアになります。後ろから迫ってくる“夜”から逃げるという描写がちょっとユニーク。
タイトル画面で「PLAY!」をタップするとゲームスタート。朝日が昇ると、緑のかわいい鳥がズザーッと地面を滑っていきます。「Tiny Wings」というだけあって、羽が小さすぎて自分では飛べない模様。地面は山あり谷ありと起伏に富んでいて、そのまま進んでいくとすぐ“夜”に追いつかれてしまう。
で、ここで画面をタップすると、それまでパタパタと羽ばたいていた羽をたたみ、地面にグッと体重をかけるような動きになります。うまく下り坂で羽をたためば、ギュイーン! とスピードがアップ。坂道をジャンプ台にして、スポーン! と大空へ飛び出します。なにこれ気持ちいい!
空中でも同じように、羽をたたむことで落下速度を上げることができます。地面をよく見て、うまく下り坂を狙って着地すれば、さらに坂道をジャンプ台にしてスピードアップ。このときなるべく地面とお腹が水平になるように着地するのがポイントで、うっかり頭から突っ込んでしまったりすると、ボコン、と地面にぶつかってスピードダウン。連続で着地とジャンプを成功させていくと、やがてキラキラと尾を引くフィーバー状態になり、雲を突き抜けるような大ジャンプも可能になります。イィィイヤホォォォオオオウ!
下りで体重をかけ、一気に加速する感覚は、小さい頃に遊んだブランコ遊びに近いかも。マップは固定(※)ですが、ちょっと体重をかけるタイミングがズレただけでジャンプの軌道が大きく変わってしまうので、完全なパターン化はかなり難しい。遊ぶたびにマップの見た目が変わったり、条件を満たすと解除される「実績」などの要素もあり、気付けば何度もリトライを繰り返してしまっていました。誰でも遊べるシンプルな操作性と、大空へ飛び出す爽快感、今までにないゲーム性など、確かにベストゲームに選ばれるだけのことはあります。
ちなみに「Tiny Wings」はヨーロッパの「App Store Rewind 2011」でも年間ベストゲームに選ばれている模様。言語は今のところ英語のみですが、ルールは簡単なので英語でも特に問題なくプレイすることができました。「Tiny Wings」は85円にて発売中。それにしても「Angry Birds」といい「Tiny Wings」といい、iPhoneユーザーには“鳥ゲー”好きが多いのか!?
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