スーパーファミコンを楽器に改造した「演奏できるスーパーファミコン」が、「Make: Tokyo Meeting 07」(12月3〜4日、東京工業大学)で展示されていた。一見ただのスーファミだが、コントローラのボタンを押すと音が鳴り、ゲームする感覚で演奏できる。
コントローラの十字キーには下のボタンから時計回りに「ド」「レ」「ミ」「ファ」と音が割り当てられている。続けて、右側のYボタンは「ソ」、Bボタンは「ラ」、Aボタンは「シ」、Xボタンは「ド」の音が鳴る。和音を奏でることはできないが、Rを一緒に押せば1オクターブ上の音が、Lで半音上の音が。スタート/セレクトボタンで移調も可能だ。
コントローラを、マイコン「Arduino」と「ファミコン風の音」が出る音源チップ「YMZ294」に接続。解体したファミコン本体にマイコンと音源チップを収納した。本体のつまみを上げて電源を入れれば、演奏できる状態になる。ちなみにカセットを差し込む必要はない。
ニコニコ技術部のnicobowさんが制作した。きっかけは「楽器が弾けたらかっこいいけど、初心者には難しい。スーファミみたいに慣れたものを使えば演奏できるかも」と思いついたからという。Makeの会場で演奏をリクエストすると、「聖者の行進」やJR山手線ホームで流れるメロディーを慣れた手つきで披露してくれた。記者も試してみたところ、キーボードを弾くより簡単で、ゲーム感覚で楽しかった。「だいたい1カ月くらい」で作れる「割と簡単な仕組み」だそうなので、メカに強い人は参考にして作ってみてはいかがだろうか。
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