ここのところあちこちで取り上げられている「スーパーマリオブラザーズ」のロースコアアタック動画。ロースコアアタックという性質上、タイムアタックなど他のやり込みに比べていまいちスゴさが伝わりにくいのが難点ですが、よく見るとかなり高度なテクニックが使われているのに気付きましたか?
動画の内容は、ご存じ「スーパーマリオブラザーズ」を、理論上の最低得点である「600点」でクリアするというもの。しかし実際に挑戦してみれば分かると思いますが、この「600点」という数字、普通にプレイしたのではまず出すことができません。
それでは動画の投稿者はどうやってこのスコアを出したのか? 以下、この動画内で使われているテクニックについて簡単に解説してみたいと思います。「見たけどあんまりスゴさが分からなかった」という人はぜひ、以下のテクニックを理解した上でもう一度動画を見直してみてください。
今回もっとも高度なテクニックが使われているのがココ。普通はワールド8へワープするためにここで「豆の木」を出しますが、ロースコアアタックではこれは使えません(豆の木の下にある隠しブロックを出すと100点入ってしまうため)。
そこで投稿者が使ったのが、「右寄せ」による「ワープ先変更」技。ここからはちょっと分かりにくいので、写真とともにご覧ください。
実はこの土管、「マリオが画面の右に寄った状態で入るとワープゾーンへ行ける」という性質を持っています(普通に入った場合はコイン部屋に行くだけ)。画面をスクロールさせずにマリオを右に寄せるにはいろんな方法がありますが、動画のコメントによると、今回は「バックジャンプしながら障害物に当たる」という方法を主に使っている模様。よく見るとステージ開始時よりも、マリオの位置が画面の右寄りになっていることが分かると思います。
ロースコアアタックに挑戦するうえで、もうひとつの難所となるのが8-1のこの谷間。普通にジャンプでこの谷間を渡ろうとすると、どうしても2枚のコインを取ってしまうことになります(200点)。
そこで投稿者はここで、前から歩いてくるクリボーを使って谷間を渡ることを考えつきます。コイン2枚を取って渡れば200点ですが、クリボー1匹を踏んで渡ればスコアは100点で済むというわけですね。
ここの土管も、普通は左側にある隠しブロック(100点)を足場にして登りますが、動画では隠しブロックなしで土管の上に登っています。この裏技そのものは比較的簡単なので、ほかのステージでやったことがあるという人も多いんじゃないでしょうか。
――ということで、パッと見て「おおっ!」と思ったのはこのあたりでしょうか。
また特に変わったテクニックは使っていませんが、動画のコメントで「本当にタフなレベルだった」と書かれているのが8-3。ここは無数のハンマーブロスがマリオの行く手を阻みますが、マリオ側はこれを倒さずに進んでいかなければなりません。ここまでいくつもの難しいテクニックを成功させて辿り着いているだけに、ここでの緊張感はきっと相当なものだったでしょう……。
ちなみに4-2と8-4には別解もあり、「ニコニコ動画」にはこちらの方法を使った最低得点クリア動画も投稿されています。オマケでこちらの方法も紹介しておきますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください(たぶんこっちの方が難しい)。
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