6月8日にソユーズに搭乗し、10日から国際宇宙ステーション(ISS)に滞在している日本人宇宙飛行士の古川聡さん(@Astro_Satoshi)が宇宙からツイートしている。
古川さんは国際宇宙ステーションに到着するや、「6月8日早朝にソユーズ宇宙船で打ち上がり、2日間かけて国際宇宙ステーションに徐々に近づき、6月10日早朝にドッキングしました。応援ありがとうございます。」と投稿。船内の様子を伝えつつ、宇宙酔いになったことを打ち明けている。
主観的に。宇宙酔いしました。特に頭を急に動かすとウゲー、気持ち悪くて吐き気がする。頭の芯も重い。何とかしてください。
日本人の宇宙からのツイートは、野口聡一さんと山崎直子さんに続く3人目となる。地上約350キロ上空の地球周回軌道にあるISSから、“直接”宇宙飛行士がツイートできるようになったのは昨年の1月から。ティモシー・クリーマーさんが最初とのこと。
古川さんは自らの宇宙酔いについて、「宇宙酔いは初飛行の飛行士の3分の2程度が経験するとされ、一過性なので心配ありません。脳が無重量環境に適応する過程と考えられています」と、医師として冷静に判断。頭の芯が重いのは体液シフトのためと説明している。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙滞在に伴う健康問題」のページには、宇宙酔いの原因として耳の中(内耳)にある「前庭器官」が微小重力環境で影響を受けるためで、数日でおさまると紹介されている。
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