行き止まりの路地へと逃げ込んだ強盗が、警察官と対峙する。強盗はナイフを取り出すも、すぐに警察官の左腕に装着されているアーマーグローブから伸びるレーザーポインタに気づき手を上げる――。2011 Invention Awardsを受賞したアーマーグローブがそのかっこよさと性能で話題になっている。
防弾性の高い素材で作られたアーマーグローブは、スタンガンやビデオカメラ、レーザーポインタにライトなどが内蔵されており、警察官や警備員向けに開発された。作ったのは映画製作に携わるデビッド・ブラウンさん。デザイン的にもこだわりを持っている。
例えナイフなど護身用の武具を携帯していても、暴漢に襲われた際それを落としてしまうかもしれない……。ブラウンさんはこうして2004年から開発に着手し、30ほどのプロトタイプを経て完成。「The BodyGuard」と名付けられた。
アーマーグローブは3ポンド(1.36キログラム)。手首の上にある4つの電極からは、50万ボルトの電流が放たれるようになっており、手のひらのボタンによってレーザーポインタやビデオカメラ、ライトが操作できる。
The BodyGuardは今年5月、米国司法省が行ったイベントでデビュー。ロサンゼルス保安局で導入されることになっている。将来的にはGPSや海外での使用を見越した電子翻訳機や空港職員のために指紋認証などを実装したいとのこと。
なお、2011 Invention Awardsにはほかにもベッドに潜む害虫を検知する装置や、動力源を組み込んだボディーボード、映すだけで健康状態が分かる鏡などが受賞している。
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