発売以来、世界中の腕に覚えのある技術者たちを熱狂させている、マイクロソフトの「Kinect」。スペイン・バルセロナにあるBlablabLABは、このKinectを使ってその場で立体フィギュアを作成するシステムを開発しました。
使用したのは、Kinectセンサー3台と3Dプリンタ。「Be Your Own Souvenir(あなた自身をおみやげにどうぞ)」と名付けられたこのシステムは、バルセロナの街頭に設置され、お立ち台の上に立った人物を3台のKinectセンサーがスキャン。その場で立体モデルを作成し、3Dプリンタで出力してくれるそうです。
Be Your Own Souvenir! from blablabLAB on Vimeo.
Be Your Own Souvenir! PROMO from blablabLAB on Vimeo.
できあがったフィギュアは、高さ10センチほどのミニチュアサイズ。モデリングの精度はそれほどでもありませんが、そこが逆にイイ味を出しているようにも見えますね。しゃがんだり、手を広げたり、抱き合ってキスをしたりと、みんな楽しそうにポーズをとっているのも印象的です。考えてみれば自分自身がフィギュアになるなんて、なかなかできない経験ですよね。
ドイツの芸術家ヨーゼフ・ボイスは「すべての人は芸術家である」という言葉を遺しましたが、思い思いのポーズをとり、できあがったフィギュアを楽しそうに手にとっている人々を見ていると、そんなボイスの言葉を思い出します。安価なモーションキャプチャ機材として使ったり、今回のように人物や物体の3Dモデル作成に活用したりと、アイデア次第でまだまだ多くの使い方が考えられそうな「Kinect」。日本でもこんなサービスがあったら人気が出そうですね。
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