今回は、iOS端末用リモートカメラiZONで別室にいる赤ちゃんやペットの様子を観てみたいと思います。リモートカメラというとイメージするのは、来客が確認できるカメラ付のドアフォンかもしれません。遠くの部屋から映像と音声を確認できるのは、iZONもドアフォンと同じなのですが、実は無線LAN(2.4GHz帯)で映像や音声を送信、専用のサーバーを経由して観るというところが違います。無線LANがからんできますので、専用アプリインストール後の初期設定がそれなりに必要になります。
国内代理店の公式ホームページに設定方法を解説したPDFファイルと製品に関するFAQがありますが、製品には日本語の説明書の添付はありません。家電のようなマイルドな見た目の割にはいかにもパソコン周辺機器といった感じがします。このあたり「心してかかる必要があるなあ。こういう機器に慣れている人向けかなあ」と個人的には思いました。また、無線LANの電波が飛び交っているような場所では、うまく動作しないこともあるようです。
まず、離れた部屋の赤ちゃんを確認してみました。ちなみに専用サーバを経由しているため、観ている映像、音声には30秒の遅延があるところが実際に使用するときの注意点です。今回、使用しているのはiPod touch(第3世代)です。映像は離れた部屋から確認しつつ、録画ボタンを押して撮影したもの。撮影した映像は設定したYouTubeアカウントにアップされます。30秒の遅延をどうとらえるかということはありますが、様子は十分確認できますし、泣き声もちゃんと確認できるということが分かりました(この後、すぐ抱きに行きましたのでご安心ください)。
我が家は集合住宅で犬や猫は飼えないため、ペットといってもメダカの水槽ぐらいしかありません。果たして、メダカのような小さなものでも確認できるでしょうか。
このようにiZONはなかなかデザインに優れたおもしろい機器なのですが、やはり設定にある程度の知識が必要なのも事実です。機能を限定したスイッチオンですぐペアリングできる遅延なしのモデルや、360度遠隔操作で回転させることができるタイプなどもあれば良いのになあと個人的には思いました。
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