本日(5月9日)発表された、スマートフォンによるモバイル決済ソリューション「PayPal Here」。すでに米国、カナダ、香港、オーストラリアでは導入されているシステムで、日本ではソフトバンクとPayPalの合弁会社「PayPal Japan」がこれを展開する。
PayPal Here用のカードリーダーは1200円程度(オープン価格)で提供され、利用者はこれをiPhoneやAndroid端末などのイヤホン端子に挿して使用する。あとは専用のアプリケーションを立ち上げれば、手持ちのiPhoneやAndroid端末で、カード決済が行えるようになる仕組みだ。カードリーダー以外の導入費用や月額費用はかからず、個人でも手軽にカード決済を導入することが可能になる。
気になる決済時の取引手数料は5%。一般的な決済代行サービスが3.5〜5%程度なので、やや高い方ではあるが、そこは導入の手軽さとのトレードオフといったところか。例えばこれを使えば、フリーマーケットや同人誌即売会のような場でも、カード決済により商品を販売することも簡単だ。
公式サイトもすでにオープンしており、それによるとカードリーダーは「近日リリース予定」とのこと。ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏は今回のパートナーシップについて、「PayPal Hereはモバイルの特性を生かした最先端の決済ソリューションです。スマートフォンが普及し続けている日本市場において大きく成長する可能性を秘めています。われわれソフトバンクグループの携帯電話事業における経験やモバイルインターネットの先進性を活かしながら、日本市場への普及を促進し、人々の生活をより便利で豊かにすることを目指していきます」とコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.