以前紹介した、フランスの「ポスト・イット戦争」を覚えていますか? フランスのゲーム会社・ユービーアイソフトを震源地として、なぜかビルの窓にポスト・イット(付箋紙)でドット絵を描くのがフランス中でちょっとしたブームになった――というアレです。
あれから3カ月が経ちましたが、その後ポストイット戦争はどうなったのか? さすがに3カ月もすれば飽きて沈静化するだろう……と思って調べてみましたが、いやいや、さすがに8月に比べれば落ち着いてきてはいるものの、まだまだ新しい作品は作られ続けている模様。「Post-it War」というサイトでは、これまでに公開された作品が作成日順にアーカイブされています。
サイトによると、8月の投稿作品数はなんと1093作品! 当時のブームがいかに大規模なものであったかがこの数字からもうかがえます。おまえら仕事はどうした……。
その後の投稿数はというと、9月が351作品、10月が122作品と、さすがにピーク時に比べれば減ってはきているものの、それでもまだ月に数十〜百作品近くが公開されている模様。ブームではなくカルチャーとして徐々に定着しつつあるのかもしれません。以下、直近の作品から気に入ったものをいくつか紹介します。
また、ブームの立役者となったユービーアイソフトはそのころどうしていたかというと、なんと「ポスト・イット戦争」がいかにして発生し、いかにして全世界へと飛び火していったかをまとめた4分間のドキュメンタリー動画「Paper Pixel Man」をYouTubeで公開。ナレーション入りのかなり本格的な作りで、最初にドット絵アートを作った社員ももちろん登場しています。
「先週、我が社ユービーアイソフトの大傑作を手がけたよ。8000枚以上のポスト・イットを使って仰天するようなのを作ったんだ」……いや、だからゲーム作りはどうした!
ちなみに動画はフランス語ですが、YouTubeの翻訳機能を使えば日本語字幕を追加して見ることが可能。もはやひとつの文化として世界に広まりつつある「ポストイット戦争」ですが、日本の会社の参戦はまだですか?
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