ゲーム作りの基本は「現実にある何かを模倣すること」だと言われます。中でも代表的なのがスポーツゲームで、世界最古のコンピューターゲームと言われる「Tennis for Two」をはじめとし、野球、サッカー、アメフト、釣り、卓球、カーレースなどなど、ゲーム業界はこれまで数え切れないスポーツを「ゲーム化」してきました。
では逆に、「これまで一度もゲーム化されていないゲーム」というのはあるのでしょうか? 2ちゃんねるの「未だにゲーム化してないスポーツって何かある?」(キャッシュ)というスレッドで、そんな話題が盛り上がっていました。
スレッド内を見ていくと、まず真っ先に挙がったのはラクロス、鬼ごっこ、カバディ、セパタクローなど。しかしゲーム業界もなかなか負けておらず、「鬼ごっこは『Simple1500シリーズ』の『THE 鬼ごっこ』がある」、「セパタクローは『デカスポルタ』に入ってる」といった指摘が続々。ほかにもミニゲーム的なものまで含めれば、ペタンク、ハンドボール、マラソン、登山、ゲートボール、フェンシングなどなど、かなりの種類のスポーツがゲーム化されていることが分かりました。もはやスポーツゲーム業界に「未開の大地」は残されていないというのか……?
ということで、気になったのでスレッド内の情報を参考にしつつ、すでにゲーム化されている「(珍しい)スポーツ」と、まだされてないスポーツをざっくりとリストにしてみました。ちなみにブラウザゲームやインディーズゲームまで含めてしまうとキリがないので、今回はあくまで「家庭用ゲーム」として販売されているものに限定。「エクストリームアイロニング」や「パンポン」など「何それ!?」といったものも挙がっていましたが、各種目の詳細については各自で検索してみてくださいね。
うーん、こうして見るとやはり、かなりの種目がすでにゲーム化されているみたいですね……。まさかペタンクやセパタクローまでゲーム化されていたとは驚き。「これはないだろう」と思って名前を挙げても、すかさず「SIMPLEシリーズ」や「デカスポルタ」が打ち返す――という流れが印象的でした。
逆にまだゲーム化されていないスポーツでは、カバディ、インディアカ、水球などの名前が。ただ「ミラーズエッジ」(PS3/Xbox 360)の主人公はパルクールの使い手ですし、ヤールギュレシは「スーパーストリートファイターIV」(PS3/Xbox 360)のハカンが使っていたりと、スポーツそのものがゲームにはなっていなくても、部分的に登場しているケースもけっこうあり、こうした例も含めるなら「ゲーム化済み」のスポーツはもっと増えそう。またスレッド内では水球→「FF10」という意見もありましたが、元水球部として言わせていただくなら、さすがにそれはちょっと無理がある気が……。
「エクスロチームアイロニング」や「パンポン」あたりはちょっとマイナーすぎる気もしますが、まだゲーム化されていないということはライバルメーカーもいないということ。一風変わったゲームを作ってみたいメーカーさんには、ある意味オススメの題材と言えるかもしれません。もちろん、需要があるかどうかはまた別のハナシですが……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.