社団法人コンピュータエンターテインメント協会(略称:CESA)は2月18日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)において、日経BP社との共催のもと、2011年9月15日(木)〜18日(日)の4日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)において「東京ゲームショウ2011」を開催すると発表した。
「東京ゲームショウ2011」のテーマは「心が躍れば、それはGAMEです。」――頭で考える前に心が躍るものであり、気がつけば夢中になって楽しんでいるものすべてがGAME体験との意味を込めた。
昨年開催された「東京ゲームショウ2010」の総来場者数は、一昨年の「東京ゲームショウ2009」の18万5030人から大きく伸ばし、4日間で過去最高の20万7647人に達した。特に一般公開日となる土日の2日間だけで16万人近くを集客しており、今年も同等の規模を目指して出展社に参加を呼び掛けた。
CESA会長の和田洋一氏はコンピュータゲームの歴史を紐解き、純粋にゲームのみが遊べるものから技術の発展やプレイスタイルの変化に伴い、DVDやブルーレイ、ケータイ、オンライン、ソーシャルといったゲーム以外の要素を取り込みユーザー層を拡大してきたと説明。長い歴史で地層のように積み上げてきたユーザー層に向けて、東京ゲームショウは“コンピュータゲームを遊んでいる人のためのショウである”と改めて打ち出すべきと意気込む。そこで、昨年の「アジアNO1の情報網羅性」と「世界最大規模のイベント」とした中期ビジョンを継承し、さらなる強化と拡大を目指すとした。
今年からは一般向けにiPhone、Androidに代表されるスマートフォンや携帯電話、各種タブレットなどのモバイル端末向けゲームと、ソーシャルゲームに焦点を当てた「モバイル&ソーシャルゲームコーナー」のほか、PCをプラットフォームにしたゲーム環境を紹介する「ゲームPC&ネットワークゲームコーナー」、ヘッドフォンやコントローラ、専用チェアなどの周辺機器などを一堂に集めた「ゲームデバイスコーナー」を新設。また、「クラウド/データセンターパビリオン」も新設される。
歴代1位の入場者数を記録した昨年の「東京ゲームショウ2010」は、一般来場者の45.6%が新規来場者で、海外からも多数の来場者が訪れている。あくまでも参考としてだが、昨年強化したオンラインチケット販売数に触れ、2009年にはわずか60枚しか売れなかった前売りが、2010年には世界53カ国/地域から2419枚まで伸ばしている。今年はさらに海外(特にアジア)を重視し、ビジネスカンファレンスでは英語以外にも韓国語と中国語に対応するとのこと。また、他業種のマーケティング担当者を招待し、マッチングを促進していきたいとも。
一般公開日には昨年好評だった「アジア・ゲーム・チャンピオンシップ/闘劇」を予定。今年はコンシューマーゲームのアジアチャンピオンを決める大会も実施の見通しだ。また、同じく注目だった「CosPlay@TGS」もパワーアップして引き続き開催される予定とのこと。先述した海外からの誘致とともにソーシャルメディアを積極的に活用し、昨年以上の動員を目指すとしている。
ちなみに発表会では、東京ゲームショウの前週にあたる9月6日〜9月8日、パシフィコ横浜で開催される予定の「CEDEC2011」にも触れられた。今年からCEDECは“CEDSA Developers Conference”から“Computer Entertainment Developers Conference”へと名称を変えることで、その内容もより拡大できるように発展させる。2月18日より講演資料などのコンテンツを開発者向けに提供する「CEDEC Digital library(CEDiL)」も開設した。
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