ローマの中心街に来春、テレビゲームを専門に扱う博物館がオープンするそうです。
「ViGaMus」(Video Game Musiamの頭文字)と名付けられたこの博物館は、ゲーム開発者やデザイナー、研究者による総合団体「AIOMI」が先頭に立って企画。さらにローマ市の全面的な資金協力によってまもなく実現しようとしているとのこと。
公式サイトによると、建物の面積はおよそ1000平方メートル。館内には多数のハード・ソフトを並べた常設展をはじめ、3カ月ごとに内容が入れ替わる企画展コーナー、さらにカンファレンスエリアや研究室、カフェなども併せて設けられる予定だそうです。実現すれば、新たなローマの名所となることは間違いないでしょうね。
ここまで大規模なものはおそらく今回が初となりますが、すでにこうした「ゲーム博物館」計画は世界のあちこちで動き出しています。
例えば日本では、福井市が2月にオープンした「まちなかTVゲーム図書館」が大きな話題に。また昨年から今年にかけては、国立科学博物館や北九州イノベーションギャラリーで企画展「ザ・テレビゲーム展〜その発展を支えたイノベーション〜」も開催され、こちらも期間中は大勢の来場者を集めました。そのほか、つい先日開催され、大盛況のうちに幕を閉じた「パックマン展」なども記憶に新しいところです。
また世界に目を向けると、アメリカにはすでにInternational Center for the History of Electronic Games(ICHEG)というゲーム専門の博物館がありますし、フランスやイギリスでもこうした「ゲーム博物館」の建設計画は進行しています。今やゲームは、日本のみならず世界でも注目される立派な芸術・文化的活動として認められつつあるということでしょうね。
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