CG映像のジャンルのひとつに「マシニマ」というのがあります。「マシン+シネマ」でマシニマ。ざっくり言えば、FPSなどのゲーム映像を使って作成されたムービーのことです。
なんだか分かるような分からないような……という人は、以下の動画をどうぞ。こちらは「コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2」を使って撮影されたマシニマで、ゲーム中のシーンを別アングルから撮影したり、再編集してつなぎ合わせたりすることで、まるで映画のような映像とテンポを実現しています。
動画は3月6日に投稿されたもので、現在までの再生数は約28万回。YouTubeに寄せられたコメントを見ても、「すばらしい、お金を払ってもいい!」「もう映画なんか作らなくていいな」などいずれも絶賛の嵐となっています。
マシニマが作られはじめたのは1990年代のこと。「DOOM」や「Quake」といったFPSのリプレイ機能を使って映像を録画し、ちょっとしたショートムービーを作ったのがはじまりだと言われています。3D空間の中を自由に動き回ることができ、ステージやキャラクターの容姿などを手軽にカスタマイズできるFPSは、マシニマ作りにぴったりのツールでした。初期のマシニマはCGムービーというより人形劇のようなものでしたが、上記動画を見るとその進化ぶりにあらためて驚かされます。
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