珍しく2作品同時受賞とあいなった

　日本ゲーム大賞2009は、2008年4月1日から2009年3月31日の間に日本国内でリリースされた作品を対象に、一般投票や販売本数、日本ゲーム大賞選考委員の審査を経て選出された作品を表彰する社団法人コンピュータエンタテインメント協会が主催する制度。今回は8129タイトルから選出した優秀賞11作品の中から、年間作品部門の大賞に、任天堂の「マリオカートWii」とKONAMIの「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」（メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット）の2作品が選ばれた。なお、昨年から新設された経済産業大臣賞には、カプコンのモンスターハンター開発チームが選ばれている。

　冒頭、挨拶に立ったCESA会長・和田洋一氏は、いわゆる次世代機が出そろい時間が経ったこともあり、開発者側はユーザーの嗜好やハードの特性などを理解できるようになり、ゆえに元気なゲームたちが近年散見されると、作品のレベル向上に言及。ゲームとしての錬度の高い自信作ばかりがそろったことに満足していると語った。

　大賞を受賞した「マリオカートWii」は、Wiiハンドルで楽しむ直感レースバトルで、世界中の人々との通信対戦が可能となった画期的な作品であり、初心者から熟練者まで幅広く支持されたことを評価。「メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」は、圧倒的なクオリティとボリューム、そしてゲームの枠組みを越えたエンターテインメント作品としてユーザーの期待に応えた点が評価されている。

年間部門の大賞に選ばれた両作品のプレゼンターには、一般投票代表者がその任を受けて登場。最大限の賛辞と感謝をこめたトロフィーの贈呈が行われた

受賞についてファンやスタッフに感謝を述べるカプコン「モンスターハンター」開発チームの面々

　ベストセールス賞にDS「ポケットモンスター プラチナ」が、特別賞にはPSP「モンスターハンターポータブル 2nd G PSP the Best」とDSわがままファッション ガールズモード」と携帯ゲーム機向けタイトルが並んでいる。今回、カプコンのモンスターハンター開発チームは、コミュニケーションをとりながらプレイするスタイルと、モンハン現状ともいわれる社会現象を引き起こした点が評価されての経済産業大臣賞受賞となった。ゲームソフトを対象にした従来の部門賞に加え、昨年から人物に焦点をあてている点が特徴となる。

　なお、主な受賞作品は以下のとおりだ。