「2D対戦格闘ツクール」に通信対戦機能はなかったハズですが……

「Lunaport」を起動したところ。初心者にはちょっと敷居が高いかも

　以前このコーナーで紹介した、「ヴァンガードプリンセス」という2D対戦格闘ゲームを覚えていますか（「ツクール」だけでここまでできる!!　インディーズゲーム界を震撼させた「ヴァンガードプリンセス」って？）？　個人制作のフリーゲームながら、そのまま商業作品としても通用しそうな完成度でゲームファンを驚かせた本作ですが、ついに非公式ながら離れた相手との通信対戦を可能にするツールまで登場し、再び注目を集めています。

　通信対戦を行う場合は、こちらのサイトにて配布されている「Lunaport」という外部ツールが必要。これを解凍して「ヴァンガードプリンセス」本体と同じフォルダに置くことで、離れた相手ともリアルタイムで対戦することが可能となります。ポートの解放やIPアドレスの確認といった作業が必要になるため、あくまで上級者向けのツールとなりますが、こちらのWikiによれば、「国内同士では大きなラグもなく比較的快適に遊べるようです」とのこと。「ポート解放なんて楽勝だぜ！」という人は一度試してみる価値アリと言えそうです。

「Lunaport」を配布している、海外サイト「Vangard Prinsess Wiki」

　ちなみにこのツール、海外のファンによって作成されたものらしく、どうやら海外にまで「ヴァンプリ」人気は波及しつつある模様。そもそも本来「2D対戦格闘ツクール」が対応していないはずの通信対戦を強引にサポートしてしまうなど、こういう時のファンの熱意と執念には本当に驚かされます。

　なお現時点ではマッチング機能までは実装されておらず、対戦を行う場合は、チャットや掲示板などでホスト側プレイヤーのIPアドレスを教えてもらう必要があります。友達同士ならチャットやメールでサクッと教えてもらえばOKですが、知らない人とも対戦したい場合は、「ヴァンガードプリンセス」関連の掲示板やIRCチャットなどを覗くと、対戦相手の募集が盛んに行われていますので活用してみてください。また「Lunaport」自体、現在も頻繁にアップデートが行われており、今後は初心者でもより手軽にマッチングができる機能などの追加にぜひ期待したいところです。

グラフィックの美しさもさることながら、2on2形式の斬新なバトルシステムも魅力の本作。どんな形であれ、対戦の場が広がったのは嬉しいところ