「桃太郎電鉄」シリーズと言えば、毎回登場するさまざまな「ご当地グルメ」を楽しみにしている人も多いはず。そんな「桃太郎電鉄」シリーズのコンセプトを受け継ぎ、全国の変わった「ご当地グルメ」を提供するお店があると聞き、週末に遊びに行ってきました。
訪れたのは、6月18日にイトーヨーカードー拝島店内(東京都昭島市)のフードコートにオープンした「桃鉄食堂」1号店(桃太郎電鉄をモチーフにした「桃鉄食堂」2店舗オープン)。ラーメンやカレー、たこ焼きといったフードコートの定番メニューに加えて、「黒石つゆやきそば」や「あげたい」といった青森県のご当地グルメが提供されているのが特徴で、今後は青森県以外にもご当地グルメを入れ替わりで紹介していくとか。というか「つゆ焼きそば」って何ですか!? そばつゆで味を付けた焼きそば? それともつゆにどっぷり焼きそばが入っているとか……いやいやまさかね。
というわけで、お店に着いた我々はさっそく「つゆやきそば」を注文。せっかくなので、ほかの「青森グルメ」もまとめてぜんぶ頼んでみました。そして出てきたのがこちら。ドン!
えーと、もうお分かりかと思いますが、入ってますね、つゆが……。ホントは筆者が「黒石つゆやきそば」を頼みたかったんですが、先に注文されてしまったので筆者はつゆなしの「黒石やきそば」で妥協。まあ、「つゆやきそば」の方は後ですすらせてもらえばいいとして、さっそく実食へ移りましょう。ちなみに各メニューにある「オススメ度」は筆者の勝手な感想によるものです。
味は普通のソースやきそばですが、青森県黒石市ならではの平打ち麺を使っているのが特徴。一口すすってみると、むっちり、シコシコした平打ち麺の歯ごたえが意外にマッチ! 普通の細麺だと、キャベツや豚肉の歯ごたえに負けてしまって、麺自体の歯ごたえはあまり感じられなかったりしますが、こちらは他の具と一緒に食べてもしっかり麺自体の味が楽しめます。うまい!
【オススメ度:★★★★☆】
上記「黒石やきそば」をそのままつゆに放り込み、さらにたっぷりの揚げ玉を乗せたもの。ソース味のやきそば+そばつゆという組み合わせはいかにもB級グルメといった感じですが、実際食べてみたらびっくりするほどおいしかった。焼きそばのソースと油が、つゆにほどよく溶け出ていて、そば自体は以外にあっさり食べられます。油をすったつゆのおいしさも格別で、平打ち麺と一緒にすすると、天ぷらそばをちょっとスパイシーにしたような、独特の味がふわっと口の中に広がります。ぜひお試しあれ!
【オススメ度:★★★★★】
青森とは関係ありませんが、なんとなくおいしそうだったので注文。外はカリカリ、中はふわふわで、かみしめるほどにいかの味がしみ出てきます。青森とは関係ありませんが普通においしかった。でももうちょっと中身に歯ごたえがあった方がよかったかな。
【オススメ度:★★★☆☆】
焼いたたいやきを、さらに一度油で揚げて粉砂糖をまぶしたもので、五所川原市のご当地グルメ。に入れるとまず粉砂糖のすっきりした甘さが広がり、続いてあんこの強烈な甘さがガツンと来ます。揚げた生地のサクサクした歯ごたえも楽しく、甘いものが好きな人にはたまらないかも。まだ温かいうちに食べられるのも嬉しいところ。
【オススメ度:★★★★☆】
こちらも青森とは関係ありませんが、「桃鉄食堂」オリジナルメニューということで注文。絵柄は桃太郎、キングボンビー、桃鉄食堂ロゴの3種類があるみたいですが、注文した時点では桃太郎一種類のみでした。残念。
【オススメ度:★★☆☆☆】
青森と言えばやっぱりリンゴ! ということで、小さく砕いたりんごチップをソフトクリームにまぶしたもの。サクサクでほんのり甘酸っぱいりんごチップスの自然な味わいにホッとさせられます。ただ、あげたい、桃鉄焼きの後でさらにこれはちょっとキツかった……。【オススメ度:★★★☆☆】
青森県産ならではのストレートタイプ。よくある濃縮還元タイプのアップルジュースのような、鼻にツンとくるような強烈なすっぱさがなく「りんごジュースってこんなにやさしい味だったのか!」と驚くことうけあい。普通のジュースよりちょっと高いですが、飲んでみる価値はアリ!
【オススメ度:★★★★☆】
ということで、今回一番のダークホースかと思われた「黒石つゆやきそば」が、個人的には一番のヒットでした。確かにあの平打ち麺や、ソース焼きそばをつゆにぶち込む大胆な発想は「ご当地グルメ」ならではのもの。たぶん普通に暮らしていたら一生その存在を知ることもなかったでしょうが、そんな意外な出会いや発見を楽しめるのが「桃鉄食堂」の魅力と言えるかもしれません。
ちなみに今回訪れた「1号店」のほかにも、6月25日にはイトーヨーカドー上永谷店(神奈川県横浜市港南区)内に2号店がオープン予定。今後も半年を目処に、全国のさまざまなメニューを入れ替えで提供していくとのことです。「桃鉄」好きな人や、ちょっと変わったご当地グルメの世界を楽しみたい人は訪れてみてはいかがですか?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.