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大金すぎてピンと来ない数字

 モバイル版「桃太郎電鉄」に100年モードがないことなどに不満を抱き、「現金80兆円を持ってJR高松駅まで来い」「爆弾を送りつけて皆殺しにしてやる」などの脅迫メールをハドソンに送信し、威力業務妨害の容疑で先ごろ逮捕された“桃鉄男”。

 いろいろとツッコミどころ満載なこのニュースだが、個人的に気になったのが「80兆円」という金額の大きさ。数字だけ聞いてもケタが大きすぎてピンとこないため、参考程度になればと手元にあったDS「桃太郎電鉄20周年」で、80兆円あったらいったいどれだけの物件が買えるのか計算してみました。

 計算と言ってもやることは単純で、マップ閲覧モードでひとつひとつの物件駅を北から順にチェックし、各物件の金額をひたすら足していくだけ。かくして約2時間にわたる奮闘の結果、導き出されたのがこちらの数字。それでは早速どうぞ。

「桃太郎電鉄20周年」地域別合計物件額
北海道1231億3000万円(31駅、145物件)
東北990億6100万円(32駅、174物件)
関東2兆3566億5500万円(30駅、182物件)
中部3733億6000万円(36駅、215物件)
近畿2526億1500万円(21駅、121物件)
中国・四国1兆2886億3200万円(28駅、155物件)
九州3676億5000万円(29駅、167物件)
海外2417億8000万円(3駅、17物件)
合計4兆9819億9300万円(210駅、1176物件)

 ――ということで、「桃太郎電鉄20周年」で収録されている全210駅、1176物件の合計金額はズバリ「4兆9819億9300万円」という結果に。80兆円あれば、日本中の物件を16回ずつ買い占めてもまだお釣りが来ることが判明いたしました。そんな大金を手に入れて、この容疑者はいったい何をするつもりだったのか……。そもそも80兆円と言えば日本の国家予算(一般会計予算)にも匹敵する数字であって、とても一企業が支払える額でないことくらい分かりそうなものだ。

 ちなみに高額物件駅ベスト3は、上から順に岡山(1兆12億3000万円)、横浜(4440億円)、幕張(3620億円)という結果に。岡山が1位なのはもちろん、シリーズファンにはおなじみの高額物件「桃太郎ランド(1兆円)」があるためですね。

 また今回の事件に関して「桃太郎電鉄」シリーズの生みの親であるさくまあきら氏は、自身のブログ「仕事人裏日記」の中で、「 もったいない! ゲームに関する要望は、『桃鉄研究所』に送ってくれなきゃ!」「何を改善してほしかったんだろう。そっちのほうが、気になっちゃうよ」などとコメント。翌日の日記でも、報道を聞いて心配した読者からのメールに「100年モードにしたら、一発で電池なくなっちゃうよね」「20年で全物件制覇は、上級者じゃないとぎりぎり達成できないように作っているから、ぎりぎりで達成できなくて、悔しかったんだろうね」などと回答している。怒ったり、あきれたりするよりも先に「もったいない!」というコメントが出てくるあたりに、さくま氏の人柄が表れているようだ。

 とは言え、どんな理由や背景があったにしても、犯行予告や脅迫はれっきとした犯罪。ましてその理由がゲームというのは、同じゲームファンとして悲しくやりきれないものがある。大事に至らなかったと言え、いろいろ考えさせられる今回のニュースだった。

今回使用したDS「桃太郎電鉄20周年」。ハドソンより好評発売中
全国のマップを見渡せる「虫メガネ」機能。これでひたすら物件駅をチェックしていきます
ファンなら一度は所有してみたい「桃太郎ランド」でさえ、その価格は1兆円

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