僕にとってのマイベスト聖地は“岐阜県白川郷”。どうも雛見沢です。
9月7日、埼玉県鷲宮町で行われた土師(はじさい)祭にて「らき☆すた」のキャラクターをあしらった神輿が登場しました。この“らきすた神輿”を担ぐため、全国からおよそ120人のファンが担ぎ手として集結。さらに、らきすた神輿を一目見ようと、押しかけたファンを含むお祭り参加者5万人が、今年の土師祭を大いに盛り上げました。
らき☆すたは、月刊誌「コンプティーク」で連載している美水かがみ原作の4コマ漫画で、個性豊かな女子高生の日常を描いた作品。2007年にはアニメ化され、登場人物である柊姉妹が住む“鷹宮神社”のモデルとなったのが鷲宮神社です。
この鷲宮神社、アニメ放映以降、ファンがどばっと押し寄せる“聖地巡礼”(アニメやマンガの舞台のモデルとなった実在する土地に、ファンが遊びに行くこと)現象が起きるなど、一気にメジャー観光スポットとなりました。これにより、今年の初詣には例年の倍の人数である30万人もの参拝客が押し寄せ、らき☆すたの変わらぬ人気ぶりを地元民に示すこととなりました。
そして今回、鷲宮町に初詣の時に起きた活気を求め、鷲宮神社のお祭りである土師祭の御神輿として、らきすた神輿が登場したのです。その効果はすぐに発揮され、鷲宮商工会のWebサイトで担ぎ手を募集したところ、全国から応募が殺到。わずか3日で予定数の約100人を超えてしまったそうです。どれだけ人気あるんだ、らき☆すたは……。
ちなみに土師祭とは、毎年9月に関東最古の大社である鷲宮神社に奉納された約4トンの“千貫神輿”を若者たちが担ぎ、町を練り歩くお祭り。大正2年から始まった由緒正しいお祭りに、アニメのキャラクターをあしらった神輿を担ぐとかバチ当たりじゃないですか!? などと思ってしまう僕。実際どのような盛り上がりを見せたのか、写真とともにお伝えします!
神輿が担がれるまでは、“関東最古の大社の格式あるお祭りで、アニメキャラクターのあしらった神輿が担がれてバチ当たりでは”と心配もしましたが、特に問題もなく成功したようだったので、どうやら杞憂だった様子。商工会の担当者に話を聞いてみると、実際に企画してみて「まさかこれほど盛り上がるとは思わなかった」と、うれしい悲鳴を聞かせてくれました。個人的には、おじちゃんやおばちゃんたちから、らき☆すたという単語が出てくる風景ってのも、なんだか不思議の気分になったり。
今回の神輿人気に、らき☆すた熱はまだまだ冷めていないことがうかがえました。9月26日にOVAの発売も控え、さらなるヒートアップを見せるはずです。これからも鷲宮町とともに盛り上がって、聖地と作品のコラボを先導するような存在になっていく日も近いのではないでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.