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井荻橋の工事は何ですか? 下水道局に聞いてみた。

 

 

 

東京都建設局は、善福寺川上流調節池を作らないと大雨で洪水になりますよ、みたいなことを言い続けていますが、豪雨時の増水は下水道から川への流入が大きい、ということが明らかになっています。

そういえば、東京都下水道局が井荻橋のところでずっと工事をしていて(R8:2027年9月9日まで)、原寺分橋でもマンション予定地で工事をしている。「川の水をきれいにする施設を作っています」って、要はこれって川に下水を流さないための工事でしょう? これって洪水対策として、どのくらい効果があるものなのか。

 

2月某日、トラックの上に立った人がノート(紙)とノート(パソコン)を読み上げたり、タンク車も来ていたり、マンホールの中から?の声がスピーカーで流れていました。「ジョイントのところをくるくるくるくるーってして」「めっちゃ数字動くねー」など、フランクな語り口であることはわかりますが、いったい何をしてるのだろう。

下水道局はこれまでの説明会や見学会で対応が優しくて、素人にも喜んで説明してくれる印象があります。なので、思い切って電話で質問してみることにしました。

第2基幹施設再構築事務所にかけると、善福寺川の担当というイシノさんが回答してくれました。以下、教わった内容を再構成してまとめています。

 

まず最初に

「大雨の時に下水が川に流入して、トイレットペーパーなどが流れ込んでいる現状なので、それを止めるものです。一番汚い初期雨水を取る」

というので

「それは合流下水改善施設というものですか。新しい下水管を作っているということですか。既存の下水管の横に?」

「浅いところにはNTTなどの管があるので、既存の下水管より深いところですね」

 

「下水が川に流れ込むのは、井荻橋の下に穴があるが、そこから川に放流しているのですか」

「そうです。だからその手前(南側)に分水人坑(堰)を設けて、大雨のときには下水管に水が落ちるようにします」

「その取り込んだ水はどこに行くのですか」

「最終的には新河岸水再生センター(板橋区の高島平の北側)まで。3年ほど前に環八の下に大きな下水管を作った。そこに、関根文化公園※から発進したシールド工事の下水管がつながっています。直径2.4m、川の北東側の道路の下にある。東西に延びていて、東は環八、西は善福寺公園の方まで行っています。

この下水管に向けて、今、川をまたぐ形で新しく枝線を作っているところ。今作っているのは直径1m弱」

※関根文化公園は善福寺川上流調節池で取水施設を作ることになっていますが、それとは別。プールだった西側を発進坑にして、この工事を行い、終わったあとは地上部は芝生になった。

 

「貯めた水はどうやって流すんですか。ポンプアップ?」

「水再生センターの処理能力に上限があるので、晴れているときにゲートを開けて、自然流下(高低差)でゆっくり流します」

「ふだんは使わないサブの下水管(バイパス)ということなんですね。内水氾濫には効果はありますか。川があふれにくくなるのか」

「初期雨水を取るのでピークカットにはならないので、内水氾濫対策ではない。善福寺川上流調節池のような、そこまで貯留量は大きくない。下水管の体積分は貯留量は増える」

これ、調節池に関して聞きたかったポイントで、建設局は下水道局や武蔵野市の下水道局の合流下水改善施設の事業を「目的が違う」として、豪雨時の取り込み量にカウントしようとしない。たしかに川に流れ込む前に取り込むので、「善福寺川の水」を取り込んではいないのだけど、手前で分水していれば、当然水量は減るはずじゃないですか。

事業の費用対効果(B/C)には「神田川水系」とかいって、他の川の事業まで含めて計算するのに、こんな近くの事業はスルーとはあんまりだ。

「善福寺川上流調節池ほどではない」と、いっても、環八(直線だと四面道)から善福寺公園(下池の出口として)、2.2kmくらいある。環八の下のは各地から入ってくるのだし(それでもこの近辺の大雨時下水の貯留量は相当増えてる)、枝線は細いので、関根発進のものだけ計算してみると

半径1.2m×半径1.2m×長さ2200m×3.14=9947.52㎥=9947.52t

善福寺川上流調節池は30万㎥、とはいえ、調節池は西荻から善福寺川緑地(せきれい橋)までが対象なので、けっこう水量削減に貢献しているのでは、と思えるけれど。実際、関根の工事が終わって、川の増水が減った、水害(つねに言われるのは2005年の氾濫)もない、とは近隣の共通認識です。

善福寺川上流調節池、建設局の説明はこちら↓

https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/kensetsu/factsheet_zenpukuji

 

 

「原寺分橋でも工事をしていますが、同じものですか」

「同じ枝線の工事を、下水を放流していて特に量の多いところでやっています。耕整橋(荻中の裏門のところ)、原寺分橋、井荻橋、城山橋(ゆうゆう上荻のあったとこ)」

「原寺分橋は武蔵野市の下水が大量に入ってくるところですよね、はけ口も大きいが、管径は同じですか」

「同じです。1m弱」

「原橋にも(武蔵野市の)はけ口がありますが、ここはやらないのか」

そういえば、原寺分橋と原橋の間の宿橋でも工事をしていて、これは終わっている。

「原橋はない。計画があるのは神明橋(八丁通り)」

「お忙しいところいろいろ教えていただき、ありがとうございます。川がきれいになるのはいいですね。がんばってください」

 

過去記事より

下水道局の大規模事業「和田弥生幹線」の見学と、そのときに職員さんにいろいろ教えてもらった話まとめ動画。内水氾濫の模型シミュレーションと実際の画像もあります。

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武蔵野市の下水が流入している話。

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その動画。

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