
2025年1月23日、かねてより考えていた西荻窪駅前のバス乗り場の混乱について、「議会陳情」という方法を実行してみました。
杉並区議会議長 宛
西荻窪駅前交通広場整備検討に関する陳情
[陳情の主旨]
長年西荻窪駅を利用していて、北口駅前の交通動線が危険で非効率であることを日々実感しています。
このたび駅前「松岡ビル」が耐震強度不足のため建て替えとなりました。また、高架下マイロード商店街の駅前交差点に面した店舗「トヨダヤ」が閉店し、空き店舗となっています。 この区画と補助132号線を一体として整備し、マイロード商店街入り口部分を屋内型交通広場にすることを、JR東日本、関東バス、JR東日本都市開発と連携して検討してください。
[理由]
1.杉並区が2023年12月に補助132号線に関して実施した「さとことブレスト」のグループワークにおいて、参加者からは「道路拡幅だけでは解決しない」「むしろこのままで駅前に流入する交通量が増えるのは危険」と意見が出ている。
西荻窪駅前の改善は住民・乗客の悲願であり、行政・公共交通機関としてもこのまま放っておいてはいけない(本来ならもっと早く手を打つべき)課題である。
2.現状の補助132号線拡幅(西側拡幅)案では、駅前のバスと歩行者の円滑な交通に資する用地利用が含まれておらず、以下の解消が期待できない。
・バスの右折乗り入れによる滞留
・乗降所の立地の悪さによる乗降客の不便と危険性
・停車中のバスと駅利用歩行者の動線の混乱
3.「松岡ビル」「マイロード商店街」は補助132号線から左折でアプローチすることができ、ここを交通広場とすることで乗り入れがスムーズになる。乗客も安全に、また雨に濡れずに待機することができ、西荻窪駅の利便性が高まる。
4.マイロード商店街にはJR東日本都市開発が「2026年まで」でテナント募集を出しており、また中央線快速ホーム延伸の準備がされていることから、この区画にJRによるなんらかの開発が予定されていることが想定される。現在危険な運用がされているバス乗り場の抜本的改善をこの機会に組み入れるべき。
5.現状については別紙を添付。
西荻窪は小さな街ですが、住民と来街者からの愛着が強く、歩行者が作る「いい雰囲気」がまちづくりに寄与しています。公共交通を安全に利用でき、商店街へのアクセスを高め、駅を出たら安心にのびのびと歩行者が移動できる「ウォーカブルな街」として、西荻窪駅前の再整備を、事業者とともに進めてほしい。

陳情(と、請願)は、定例議会の本会議で議長が「どの委員会に付託するか」を決めて、担当となる委員会がまず審査。そこで過半数を得ると本会議に提出され、過半数で採択。
しかし陳情というものは「ほとんど通らない」そうで、なんなんだよ、と思いますが、それでも「西荻駅前が問題」「道路拡幅で改善されるのか」「問題はバス」ということを「誰も言わないから知らなかった」のままにされるよりは、なんらかの方法で行政に伝えておきたい。
議員の紹介とか、職員との交渉とかを重ねることによって採択される可能性はあがるそうですが、そんなコネとヒマのある区民だけの意見が通るのっておかしくないですか?議員はもとより、職員と交渉できるくらいなら、もうその時点で陳情しないで意見を通す道筋ができてるわけじゃないですか。それができない、とか、その前段階で、まずは個人の意見を言ってみる機会が必要なんじゃないのか。
それと「予算が必要なものは合理性が求められる」「通りやすいように要求を一般的なものに引き下げたほうがいい」とも言いますが、そんなことは陳情を見てから、議会や行政がやるべきであって、陳情者みずからがなんで後退しないといけないのか。一般区民の提案を見て、専門的に判断して「ここまではできる」「この点は取り入れられる」と判断するのが専門的な知見を持つ人のお仕事じゃないんですか。その結果後退した内容になったら、そこではじめて陳情者が「あー、なるほど、これはムリなのか」と妥協すればいいのであって。
そもそも、その仕組みでは、行政の事業に対して見直しを求める意見は絶対通らないじゃないですか。でも意見のある区民って、事業がおかしいとか迷惑とか困るとかで、行政に物申したいケースが多いのでは?
こんなん、わざわざ出させておいて、不採択にして(そうすると今後、同様の意見も不採択にする先例にもなって)区民の意見を出させないためにある制度みたいじゃないですか!! 江戸時代の直訴は制度はあるのに、出した百姓は処刑ですが、それと同じ!首は斬られないけど意見を斬られる!
と「政治的アティテュード」大嫌いな青臭い私ですが、一応出すからには礼儀正しくやりましたよ。
事前に議会事務局に書面の確認をしてもらい、23日は区議会臨時会で議員が登院する、ということで、その日に都市環境委員会(どこに付託されるかはわからないが、だいたいここではないか)の委員に書面を個別に提出するくらいはやってやろうじゃないの、と。この程度のことだってやれない区民は大半だと思うよ、面倒くさいじゃん。

しかし区役所に行ってみたら、交流自治体の南伊豆町が物産展をしており、伊勢海老の味噌汁が振舞われていた。来てよかった。陳情をする区民にはこのくらいのサービスをしてはどうか。
元気を出して、議会事務局に「都市環境委員」に会わせてください、と申し込む。議会は13時からなので12時前に行ってみたのだけど、まだ半数も来ていなかった。そんなもんなんだ。早めに来て会派のみんなでお弁当を食べながら作戦会議でもするのかと思った。
事務局の人が控え室に声かけしてくれて、議員がいたら呼んでくれる、というシステム。
最初に会えたのは酒井まさえ議員(共産党)で、共産党の人は早く来ているみたい。お弁当会議をしているのかもしれない。「デザイン会議で言うべき」と言われるのではないか、と警戒したが、それはなかった。デザイン会議だと道路拡幅前提になっちゃうからね。私はこの案は「道路を拡幅しないでもできる」というのが目的なので。陳情書ではそのことは主張しないで妥協してますけど。
川原口宏之議員(公明党)は「なんの陳情ですか」と聞いてくれたので「西荻窪の駅前に問題があります」と、手渡す。安田マリ議員(立憲民主党)は面識があるので、フランクに話せたが、ニシオギの人ではないので現状には詳しくなかった。たいていみんなそうで、ニシオギのことはやっぱり区内でも知られてないのかな。
すでに出勤していた人はここまでで、もう少し待ってみます、と事務局の前で待機。すると「安斉あきら議員(無所属)が来ました」と事務局の人が声をかけてくれる。「私は委員長だから採決はしない」といきなり言われる。でもほかの委員に配って委員長に配らないのも変な話だし、別にコネをつけたいとかではなく、こういうのをみなさんの委員会に出したいです、と言ってるだけなんだけどな。陳情を出してくる、ということになんか警戒でもしてんじゃないのか。受け取ってはもらえた。
知り合いの松尾ゆり議員(杉並わくわく会議。都市環境委員会ではない)が通りかかったので、話していたら、井口かづ子議員(無所属)が出勤してきた。なんかドレスを着ていて、区議会議長ともなるとこんな服装が必要なのか、と思ったが、夜にパーティがあるから、とのことだった。「ゆりちゃんの友だち?」と言われたが、そこで私が言うべきであったのは「はい、そうですが、議員の友だちでなくても同じように取り扱ってください」ではなかったか。しまったしまった、オトナになるとぱっとそういう発言が出てこなくなるな。
ブランシャー明日香議員(緑の党グリーンズジャパン)も在室していることがわかったので、呼んでもらった。善福寺の人なので「ここは危ないね」と言ってもらう。聞いてくれた人には、特に「荻窪病院のシャトルバスが、なにもないタクシーロータリーの中の道路上で乗り降りしている。病院に行く人なのに ! 」と強調してみた。
大和田伸議員(自民党)浅井くにお議員(自民党)は会えなかった。選挙ポスターや事務所の看板の写真でしか知らないから、実物が通っても気がつかなかったのかもしれない。ほらぐちともこ議員(都政を革新する会)は欠席とのこと。宛名を書いて、議会事務局の方がポスティングしてくれることになったので、お願いして今回は終了。
これだけでもエネルギーが要りました。これ以上を素人に要求しないと通らない区民意見ってなんだよ。伊勢海老効果がなくなってきて、またふてくされながら「今日はこのくらいで勘弁しといたる」と帰りました。
区議会は2月12日から。