
2024.10.6石神井まちづくり訴訟サポーターズによる「再ハッケン!石神井のまち」ウォーキングツアーに参加してきました。
なんと参加費2000円。と、いうのは訴訟費用のカンパ集めのイベントだから。なるほど、こういう方法もあるのか、と納得。
集合は南口火車テン(字が出ない。駅の意)の碑。西武池袋線は大正4年開設、石神井公園は当初、池袋から四つ目だったそう(今の急行と同じ?)。この碑にも三宝寺池という文字が何ヵ所かあって、景勝地だったことがわかります。


さて、問題は駅前再開発なのですが、今進められているところの他にも、南口だけで三ヶ所くらいが怪しい、と。
駅前広場の東側、三井住友銀行の入る3F建てビル周辺。道路(拡幅された補助232号線)の向かい、3-8F建て雑居ビルが並ぶところ。さらにその東側も?
「石神井公園がムサコになっちゃう!!」とは主催者も参加者も言っていたこと。やはりのっぺりしたビル壁の街を「ムサコ」と呼ぶのは慣用句になっているな。私がかねがね再開発を「全世界ムサコ化計画」と呼んでいるのは正しかった?!


(黄色が工事ゲート。この正面から撮影。真ん中の道路が232号線で左に分岐しているのが既存の商店街、右の分岐は線路際の既存道路を拡幅する)
再開発予定地。大鷲神社の看板だけ残ってたところが(看板もなくなって)工事用出入り口に。そうするとくっきりわかるのが、この工事用道路がそのまま補助232号線として延伸され、再開発区画の北側と南側を横切り、(この先は用地取得できていないが)富士街道沿いの石神井庁舎前(道路拡幅中)につながり、石神井公園北側の外環の2まで至るということ(都道・区施工)。
えげつないが、バッチリ計画されてるなぁ。
外環の2についてはこちら。
https://nishiogidrunker.hateblo.jp/entry/2024/11/12/001036


駅前のパークロード、銀座通りというローカル商店街を歩いて、ここでなぜか銭湯・豊宏湯(開店前)を訪問。男湯入るのはじめてだ(開店前)!! こんなに毎日木造建築の中でお湯を沸かしているのにきれいだなぁ。なぜかお風呂屋さんには中庭がある。参加者のお一人が思わず牛乳を買って飲んでいた。

そこから石神井公園(石神井池)に下っていくと、豪邸が続々。ここは1960年代の都知事・東龍太郎宅だったとのこと。小池百合子もだが、都知事は練馬が好き?青島幸男は中野ブロードウェイだけど。

石神井池沿いもパークフロント、池フロントの高級感溢れる立地に豪邸や低層マンション。石神井公園って杉並区でいえば善福寺公園みたいなものね、と、なめていましたが、高級度がうち(私の家ではなく杉並区)よりぐっとお高い。
この空き地が最近売り出されました。さぁ、いくらでしょう?という生々しいクイズで盛り上がる。…答えは、4億円!
マンションに関しては、三菱地所は高級志向の分譲でやはり「お屋敷」系に強いが、三井は賃貸だそう。
公園の中に入り、ワニがいた話をしながら太鼓橋を渡る。太鼓橋も古びているが、やはり観光地だった感があり、うちの善福寺公園とはちょっと違う。ワニがいると騒ぎになったのは、1980年ごろではなかったか?荻窪中学でも話題になっていたのだ。目撃情報だけだったのか、ほんとに見つかったのか、捕まったのか…よくわからないのですが。

それで、これが問題の「石神井公園からのスカイライン」の景観条例(無効化)がわかる場所。左のプラウド(野村)、右のピアレス(三井)ができて「これ以上高い建物ができないように」35mの規制をかけたのに、裁判では「もう高層ビルがあるのだから」という「やったもん勝ち」みたいな理屈で景観条例を無視した再開発を容認(控訴中!)。
写真はボールペンで、今問題の再開発ビルがこのまま建ったら、をシミュレートしてみました。
南側には史跡公園として、縄文竪穴式住居から道路拡幅で移動した庚申塔やお地蔵様など異なる時代のものが「歴史だから」と集められていた。隣には茅葺きの民家があり、これがふるさと文化館の屋外展示。
文化館に入って休憩。主催が部屋を取ってくれて、茶菓を用意してくださったのだが、この部屋、温水プールの更衣室で、プールが休みのときは区民集会室になるそうだ。練馬区は庁舎の中とかあちこちに区民集会室があっていいなぁ。杉並区は減らしている上に値段が高い(使用時間のコマが短い)。

(松の風文化館の展示)


西側の三宝寺池は深い森と湿原に囲まれた別世界。石神井城、という豊島氏の城跡だが、毎年行われる「照姫まつり」。北条に攻め落とされるときに逃げずに自害したとかいう照姫伝説は嘘。昭和初期の小説から作ったもので、名前も三宝寺のお坊さんが照がつくからだそう。
歴史だけでなく、自然も人が変えていくもので、1935年に国の天然記念物指定となった池北側の沼沢植物群落も、一度はなくなりかけたものを再生したという。しかし湧水は減ってしまったので、今はポンプアップ。三宝寺池は100mプールだった、「マエハタガンバレ」のミュンヘン五輪の練習プールだったそう。石神井池にいたっては、元は三宝寺池から流れる弁天川(石神井川に合流)という川だったものを、堰止めて池になった。なんでだろう?水害対策?
今のお寺のところにはホテルまであった(建物はずっと残っていた)というのも驚いたけど、そうしたリゾート開発として風致地区・石神井公園が作られ、結果として自然が守られたり再生されたりしてきたのだ、とわかりました。
駅前とは離れている、と言うかもしれないが、都内でこれだけの自然、緑は貴重。しかもそれが住宅と共存している。道路だのタワマンだのはどう考えてもそれを破壊するものだし、それでいて「石神井公園駅前」を「緑豊かなパークフロント」的なブランドとして利用するデベロッパーのポエムは欺瞞だと思いました。
それにしても練馬区、自然にしても文化館などの施設や史跡保存にしてもリソースが大きい!羨ましい…
案内してくださったサポーターズのみなさん!ありがとうごさいました!