
だいぶ前になってしまいましたが、2024年5月24日西荻地域区民センターで開催された「東京外かく環状道路(関越~東名)大泉JCT付近及びシールドトンネル工事の状況等をお知らせするオープンハウス」のことを記録しておきたい。
オープンハウスは2時間で、後半は別室で国交省、NEXCO東日本、中日本との「意見交換」がありました。意見交換に参加した13人の半数近くが区議で、あとは継続的に事業の調査と批判をしている外環ネットの方たち。ご近所の素人は私だけ。オープンハウスもガラガラ。
ご近所のみなさん!外環道は陥没事故で止まっているから当分来ない、と思っていませんか?北側からのシールドマシンは今日も明日も動いていますよ!今(2024.11.3)はもう上石神井駅に迫る勢いで、善福寺を目指してます!
https://tokyo-gaikan-project.com/news/progress.php
あと、気になる関町インターの用地取得は面積ベースで47%とまだ低い…が、着実に増えています。
しかしオープンハウスそのものもわずか2時間、これじゃ来るなと言ってるようなもので…
意見交換は最初に外環ネットが要請文を読み上げて始まりました。その中にもオープンハウスの時間が短いという事項も。
国交省山口課長「過去、時間が短いというご要望は承知。意見交換は21時まで可能(20時まで、と告知しといて今言うか)」「トンネル両脇から100mにチラシ、4/30に告知した」
外環ネット「時間を長くすればいいというのではなく、答えてくれないことが問題」
トップ写真、国交省とNEXCOで6人、自己紹介。この写真は謝罪会見に見えますが、まったく謝罪はしません。不祥事なのに!そしてパネル説明15分。これで30分。当初予定の1時間ならもう半分だ。
まず追及は、調布・東つつじヶ丘の陥没事故。原因は夜間停止中に土と添加剤が分離して締固まりが発生、シールドマシンが回らないため「特別な作業」を行った結果、土を取り込みすぎて空洞ができた、と言うが…

素人の私としては、そうか、シールド工法は土に添加剤を注入するのか、と、それ自体の環境影響も気になってしまうのだが。
と、思ったら、やはり、外環ネットの方から「鉱物系添加剤のベントライトは産廃扱いになる。中央道ランプの掘進工事でベントライト混ざり(であることを伏せて)の土を仙川に流し、指摘したら「自然由来だから環境破壊にならない」と言う」という指摘が。なんなんだ、悪徳産廃業者かよ?
土の取り込みすぎについても、これまでの管理値が10%だった、しかし陥没の前後で7.5%を超えることが複数回あった。そこで管理値を7.5%に引き下げ…というのも、甘くないか?7.5%で事故があったから、管理値7.5%ジャストって。たとえばですが、道路の段差は15cm基準だけど10cmの段差で人がコケたから、これからは基準10cmにしましょう、ってなる?基準値とは…。
23年5月に起きた野川サイクリング道路の穴事件。穴については「工事が原因ではない」としているものの、「巡回中に穴を見つけたので補修した」という謎の行為。「穴塞ぎ事件」か。

本件についての資料はわずか1ページ。しかも「補修しましたが管理者(狛江市)への連絡を怠っていました」とだけなっている。そして「関係機関との連絡」という一般的な連絡網を図示。しかしその図でも、(サイクリングロード)管理者から事業者への矢印(連絡)がなかったり、住民が無視されていたり。
Q:そもそも、穴を埋める権限はないのになんで埋めたのか。
A:その場で判断してしまった。
Q:どこが判断したのか。
A:NEXCO中日本東京事務所。決定権は中日本東京支社東京工事事務所所長(名前は答えない)。
どこに事務所があるのか。組織図も何も出さない、という指摘には「持ち帰って検討します」…国の事業なのにそんなことある?まぁ、最近ではありがちかも…。
Q:資料は残っているのか。権限のない人が埋めた理由は?情報開示されるのか?
A:開示はしていない。
Q:舗装費用は狛江市に請求したのか?
A:していない。
Q:第三者機関の検証は?国交省はそれでいいのか、指揮系統すらわからない。
A:第三者機関を設置するほどの特段の問題があったわけではない。連絡しなかったのは基本が徹底できていなかった。
Q:巡回しているのは何年経っても穴が開くと想定しているのか。穴を見つけ、関係あると思ったからやったのか、親切で(!!)やったのか。穴を埋めたら原因がわからない。
A:管理者に連絡を怠った…狛江市主体で発生原因調査している。護岸の破損が原因。
簡単な修理、というものの、作業には当然費用が発生する。それをどこがどう決定し、許可したのか「わからない」ままに勝手に作業していいのか。よく行政に対して「民間ならあり得ない」と言う人がいますが、この件については区議からは「公共ならあり得ない」との厳しい指摘。しかも完全な民間ではなく、国の事業だし、作業した場所は狛江市だし…。聞いていて、このお金のこと一つ取ってもおかしいな、と。
そして、「住民の皆さまの不安を払拭するための説明会」なら、これを言わないとダメでしょ、と、思わず私が口火を切ったのが、陥没事故の起きた調布・東つつじヶ丘での監視・盗撮問題。
陥没したから「地盤改良」のために22戸が立ち退き、となって、用地取得と取り壊しが進み、破壊されていく住宅地。そこで工事警備員らが住民のプライバシーをグループライブで茶化したり、買収に応じていない人を盗撮したり。
それ自体がめちゃくちゃだが、この日の質疑では
Q:鹿島の盗撮した者は処分されたのか?
A:グループチャットは安全のため。礼節を欠くものがあったのは謝罪、注意喚起、疑われる行動は慎むように徹底している。盗撮を目的としたものではなかったが、住民がそう感じるような行為があった。
「処分」については回答しない…って…処分なしってことじゃん!しかも「疑われる行動」「住民が感じた」?じゃなくて、ズバリ監視・盗撮したわけで。
さらに区議からは
Q:個人情報を集めることはしているのか、こうした参加者の情報を収集したことはないか。国はどうか。歴代の課長で杉並区に住民をどういう人なのかと問い合わせをした者がいる。それは不適切と認めるのか。
と、事業者の体質そのものを「ここまではやってもいいだろうという組織体質」であると、問題視する発言が。
A:個人情報を他の機関に渡すことは不適切と認識している。個人情報は問い合わせがあった時に…
こうした遣り取り自体がひどくて
「謝罪してるのは表現だけ。実際は追尾して写真を撮り、会話を盗み聞き。それについてコメントしてない。現場で見ていれば、カメラ持って陰に立ってる人がいるのわかる。NEXCOが認識してないのはおかしい」と意見が出る。
しかもこの事件、配られた資料に載ってない!ほっといたら説明しなかったってことだ。「住民の不安」はそこじゃないのか?
なんかどの課題でも、「問題は企業体質」というのが明らかになっていく、しかも弁解がめちゃくちゃなので、余計信用できなくなる。泥沼。
外環ネットでは各地の問題行動をまとめていて、まだまだ事件があったことが指摘され、「違法不法脱法行為を続ける。どういう風に理解したらいいですか」とまで言われる。
・三鷹市で区分の杭を抜いた。
・東京都の環境確保条例では、影響を及ぼす振動の時は累積一日10時間の基準。これを超過したり、休日や夜間に作業をした。
・練馬で振動が報告されている。
陥没はもちろん大問題だけど、聞けば聞くほど、こんな人たちが住宅の下に大穴を掘っていていいのか。企業体質、管理体制に疑問しかない。
そんなシールドマシンは今も着々と杉並を目指しています。