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愚者が出てくる、城寨が見える

光文社古典新訳文庫の今月の新刊。何やらハードボイルドな雰囲気のある、フレンチ・ミステリー。

 

ジャン=パトリック・マンシェット(中条省平訳)『愚者が出てくる、城寨が見える』光文社古典新訳文庫、2009年。


既に読んだ友人が「ハリウッド映画みたいだった」と言っていた。それが賞賛なのか非難なのかを確かめるべく、手に取った。

「大都市から警察が消えたとき、何が起こるかお教えしましょうか? 1969年10月7日、モントリオールで起こった出来事です。警察官がストに入りました。市民は自分たちを逮捕する警察がいなくなったと知りながら、法律を守ったでしょうか? とんでもない! モントリオールはたちまち暴動と、放火と、略奪と、タクシー運転手同士の抗争の舞台と化したのです!」(133ページ)

賞賛だった。行動主義とも呼ばれる心理描写を排した書き方で、凄まじいスピード感を体現している。登場人物の心理は行動や科白によって伝えられ、小気味良くストーリーが展開していく。ヘミングウェイダシール・ハメットと同様の書き方だ。

「ハリウッド映画」と友人が言ったのは、ストーリーのことだった。この小説は一言で表せる。ギャングに追われるイカれた女の話だ。でも面白い。

どうでもいいが、殺し屋が胃潰瘍を患っているのに感動した。登場の時から、どこかメランコリックな殺し屋が面白い。

 

 

<読みたくなった本>
ハイスミス『変身の恐怖』
中条省平の好きなミステリー。

 

ハメット『マルタの鷹
→ハードボイルドの系譜

 



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