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中島らも『ガダラの豚』

amazon kindleで1巻が安売りしていたので再読。


しっかしどうなんだろうな、いまの若い連中にこれ読ましたらおもろいんかな。「なんや、ようわかりまへんな」で済まされてしまいそうだ。

いや、だからこそ私にはばちこんあたってくるわけで。ムーを読み、ユリゲラーをテレビでみ、ノストラダムスの大予言があたってしまったらどうなるのかと考えたことがある世代には、たまらんもんがある。

今回、たぶん10年以上ぶりに再読して気がついたが、文体がかなりドライなんだね。話しているひとの言葉がかなり泥臭い話し方をするもんだから、けっこう私小説ちっくな湿度だとおもっていたが、日乾びているかのようなドライさ。

文体も容赦ないが、出てくる出来事も容赦ない。

いま書いたらけっこう自主規制でき書き直しをさせられそうな単語や考え方もでてくる。が、そういうどろんどろんした人間の汚さを書くためには、これくらいドライな文体がいいんかもしれん。

謎解きと疾走感を片手にドライに読み通し、後にすっからかんとも残らない上質なエンターテイメントして消費するのもよし。

「呪」とは何だろうかと、いままでのいろいろを振り返っていくのもよし。

なんか、いとうせいこう『解体屋外伝』読みたくなったかな。

サイバーパンクと呪術って、実は相性がいい気がするので。




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