以下の内容はhttps://nikora060.hatenablog.comより取得しました。


国産初のダイカストボディ レオタックスFとレオタックスK

ここのところは一気に大寒波が襲ってきたおかげで寒いですね。

昨年10月に長く住んだ東京都内近郊から多摩地域に引っ越しましたが、多摩地域は若干標高が高いおかげで都内近郊と比べると最低気温が2,3度ほど低く、肌感覚でも寒く感じます。

 

今朝、2階にある寝室から1階の作業場に降りると温度計に2.9℃という表示があり、今まで鉄筋コンクリート造りの集合住宅に住んでいたこともありますが、驚きました。

 

加えて、歯を磨こうと洗面所の蛇口をひねっても水が出ない。

水道管が凍結しているんですね。今までぬるーい家に住んでいたんだと痛感しました。

これじゃ山梨とか長野には住めないな...。

 

昨年、年末にレオタックスFとレオタックスKをほぼ同時期にオーバーホールしました。

レオタックスFとレオタックスKはフラッグシップ機と、その機能を一部取り除いた廉価版といった扱いです。

レオタックスF(1954)

 

レオタックスカメラは戦前戦中を挟み、ライカDIIIをイミテーションした板金ボディのコピーライカを製造していましたが、1954年に国産初のダイカストボディへと進歩したレオタックスFを発売します。

シャッター精度や諸機能も一段と向上し、スローガバナーがアンクル開放型になったほか、巻き戻しノブを回転させるとポップアップしてくる機構や、シンクロセレクターなどユニークな機構も付与されました。

 

同じくダイカストボディのライカIIIcと比較すると横幅で数ミリほど大きいため、国産ではライカに匹敵するほどの精度を持ったダイカストボディを作れなかったという文脈で語られることがありますが、意図的に一回り大きく作ったと感じます。

 

年を追うごとに機能が付与され、1958年のレオタックスFVでは巻き上げレバーやブライトフレーム、またセルフタイマー、巻き戻しクランク、シンクロ同調自動調節機能などが追加されました。

巻き上げ機構をユニット化している点も非常に先進的です。おかげで巻き上げレバー化できたことを考えるとダイカストボディを一回り大きく設計したこともあいまって、機能の追加が楽だったとも取れますね。

 

ダイカストボディのレオタックスは、同じくダイカストボディのライカ、キヤノンやニッカなどとくらべ、非常に軽快に作動します。シャッター音もカラッ!といった高めな音ですね。

 

レオタックスK(1955)

 

翌年1955年にはレオタックスFから1/1000シャッターと1/15以下のスローシャッター、巻き戻しノブのポップアップ機構を取り除いた廉価版のレオタックスKが発売されます。

当時の写真工業1955年11月号に昭和光学精機の技術者が書いた解説記事がありますが、その立ち位置としては、交換レンズに対して交換カメラとして、高級カメラに対するサブカメラ(数種のフィルムを同時使用する際に)として、企画されたそうです。

 

レオタックスFからボディがダイカストになったため、精度とともに生産効率も上がったそうで”基本精度を維持した普及品K型”とも言い表されています。

 

記事にしようと思っていなかったため、全く同じ条件で撮影していませんが、レオタックスFのダイカストボディです。

 

こちらはレオタックスKのダイカストボディです。

あいにく、レオタックスFの方にはスローガバナーを取り付けていませんが、スローガバナーのアンクルを解放するためのギアが除かれていることがわかると思います。

 

新年の挨拶と近況報告

あけましておめでとうございます。

しばらくブログから離れているうちに4ヶ月が経過してしまいました。

私のブログでは検索エンジン流入がアクセス数にしめる割合が多いとはいえ、1月14日時点で1000PVを超えているのをみると、未だ熱心にご覧になっている方は多いのかな、と思います。少し反省しています。

 

前回のブログが9月10日のリンホフスーパーテヒニカIII型の入手記事ですから、まだ引っ越しをする前、まだ引っ越しをせざるをえなくなることを知らなかったわけですね。時がすぎるのは早い。

 

引っ越しの顛末は私と関係の深い人ならご存知と思いますが、私の階下の住民によるほぼ言いがかりに近い騒音問題が発端となり、唐突に引っ越しせざるをえなくなったため、物件の内覧から引っ越し手配やら前物件の引き渡しやらで大変な目に遭いました。

 

その騒音問題で殴り込まれたのが9月26日でしたから、前回の記事を書いている私からしたら宇宙猫状態でしょうね。

 

単に殴り込まれ追われるように引っ越しをするのでは悔しいので、前回のアパートと比較し床面積比で倍以上の物件に引っ越しました。単に床面積が広くなったことに加え、物理的に近隣トラブルの発生しづらい戸建ての物件にしたため、生活の質は著しく向上しました。家賃も向上したのですが...(血涙

前回のアパートはお世辞にも治安がよいとはいえないアパートでしたので治安の面を考えても、人生の転機だったのかと今は思います。

 

昨年はそんな具合で生活が一変する事象が3,4回起こりましたので、さすがに疲れました。今年は平穏に暮らせればいいな。

 

 

昨年はようやくカメラ修理業をてんやわんやの兼業から専業にシフトできた年でした。

兼業時代はとにかく時間に追われ、あれはあれで楽しかったものの、もういいかな。

 

今年もよろしくお願いします。

リンホフスーパーテヒニカIII型のオーバーホールと貼り革交換

 

お久しぶりです。

ここ半年は私用がとても忙しくブログを更新できずにいました。

一つ大きなタスクが終わったのでまた更新を再開できると思います。

 

ジャンクでリンホフテヒニカを拾ってきました。

1946年に発売された戦後すぐのリンホフテヒニカということもあり、経年劣化で貼り革はぼろぼろ、剥がれた部分を接着剤で補修したためか一部が剥がれ落ちている、また全体的にたばこのヤニが染み付いているといった非常にみすぼらしい状態でありえないほど安価でしたが、入手時はだいぶ悩みました。

 

一般に想像されるリンホフテヒニカは、スーパーテヒニカIV型以降のリンホフボードを使用する比較的新しいモデルかと思いますが、このスーパーテヒニカIII型はまだリンホフボードが開発される前のモデルとなりますので独自のボードを使用します。

 

入手時の状態です。この時代のテヒニカは黒色の革がデフォルトで付いていたようです。個人的にはテヒニカというとマスターテヒニカだと新しい機種をのぞいてブラウン系のイメージが強く黒だと違和感がありますね。

 

外装部品を取り外したうえで貼り革を剥ぎ、洗浄しました。

外枠の厚みが1mm以上あるアルミダイキャストで成形された本体は非常に堅牢に見えますね。ただ、この機体は過去に落下したのかフロントベッドレールが破損しています。使用には差し支えない箇所とはいえちょっとかわいそう...。

 

初めはワインレッド系のシボ目の荒い革にしようかと思ったんですが、カメラに使うには派手すぎるというか、くどすぎる感じがするためパス。

 

二眼レフレンジファインダーカメラに使用する光沢のあるブラック系のシボ目の荒い革を当ててみるもちょっとおもしろくない。

 

最後に落ち着いたブラウン系の革を当ててみると、やはりリンホフテヒニカといえばブラウン系の革が似合うのか意外としっくりくる。この革で制作することにしました。

 

剥がした貼り革から採寸し新しい貼り革を制作します。

 

意外と似合うかも!

 

完成!結構いい感じになりました。

スーパーテヒニカIV型以降のテヒニカでは三脚座周辺は台形になりますが、まだ二眼レフカメラのような丸型の三脚座が取り付けられているだけですね。

 

上部ホットシュー周辺から距離計カバーに伸びる革は本来は一枚革ですが、手持ちの革では足りなかったためあいにく継ぎ足しにしてあります。こういったときに手持ちに豊富なブラック系ではなく変則的なカラーだと調色しなければ塗料がなく困りますね。

IKEA VILMAR(スタッキングチェア)のプラスチックを3Dプリンターで再製

今年3月に3Dプリンターを導入してから3ヶ月、しばらくは3DCADすら触らない日々が続いていましたが、ここのところは再び触れるようになりまして再びカメラ関連の小物を作るようになりました。

 

私は積層式の3Dプリンターを購入したので1.75mm径のフィラメントを絵を描くように積み重ねるようにして立体物を整形していきますが、一つの物を作るために30分から2時間と長い時間をみなければならず、また整形に失敗しモジャモジャを生成することも珍しくありません。

失敗しても停止せず成形を続けるため常時見ていなければならず、必然的に作業中に制作することになります。

 

導入した初期のころは重力に負け成形に失敗する感覚がわからず失敗作を連作していましたが、失敗を重ねるごとに徐々に上手くなっていき失敗作を作ることも少なくなってきました。

 

とはいえ積層部分で部品が割れやすかったり、上手く整形できていない箇所があったりとまだまだ試行錯誤の余地がありそうです。

さて、今回問題なのはIKEAのスタッキングチェアVILMARです。

2年前に今の家に引っ越してきたとき4脚を中古にて買ってきたものとなりますが、4脚中2脚が座るとギシギシと音を立てるようになってしまいました。

底部フレームと座面を接合するプラスチックパーツの割れが原因のようです。

ギシギシと音を立てる2脚では底部で4個使われているプラスチックパーツのうち2個が破損しておりイスを持ち上げると外れかかっているような感触すらあります。

VILMARは2010年ごろの製品らしく、もう既に廃盤商品のようです。

 

VILMARには木目調のもののほかに赤や緑、オレンジ色のカラーバリエーションが存在し、今でも人気があるようで1~2万円ほどでメルカリでは取引されています。

 

私が中古にて入手したときは一脚550円、4脚で2200円と非常に安価だったため驚きました。使い捨てに近いものとして捉えていたIKEAの家具もリセールバリューが存在するものなんですね。

同時期に同じIKEAの伸縮式テーブルも購入し、そちらも同色の木目調のもののためしばらくはこのイスともに使い続けることになるため補修が必要になってきました。

 

これが座面とフレームを接合するプラスチックパーツです。

フレーム四隅にそれぞれ一個付いており、中央部の六角ネジにて締め付けられる形になっています。おそらく人の荷重がかかり続ける箇所であることと常に締め付けられる圧力により破損が起きてしまうのだと思います。

 

早速3Dプリンターでプラスチックパーツを作成してみました。

普段は黒色のPLAフィラメントを使用していましたが、白色のPLAフィラメントを買っていたことを思い出し試しに白色で作成してみました。

 

試作として作った一号機が問題なさそうだったため量産します。

ステージがXY軸方向前後左右に動き、ヘッドがZ軸方向上下に動くため4個順番に塗り重ねていく形になるため、同時に作成できるものの1個を連続して作成するよりも時間がかかります。30mm*30mm*35mmほどの小さな部品となりますが、成形には一個あたり30分ほどかかり、4個並べて成形した場合にはヘッドの移動時間だけわずかに伸びる形になります。

 

とりあえずこれでギシギシと音を立てる問題は解決されましたが、問題は耐久性ですね。しばらく様子を見てみようと思います。

Nikon New NIKKOR 50mm F1.4の分解清掃

Nikon Z5とZ24-120mm F4Sを手に入れてからというものの、デジタルカメラ関連のアクセサリーを続々買い漁るようになりましたが、その流れでスピードライトと俯瞰三脚を手に入れたのでライティング練習をしています。

 

主な被写体は当然カメラとなるわけですが、立体物の撮影はパースの付け方や影の付け方、またクロームメッキの光沢の付け方など難しく試行錯誤の連続です。

 

今日はニコマートFT2にお似合いのNew NIKKOR 50mm F1.4の分解清掃をしました。

1975年ごろニコマートFT2の発売と同時期に鏡筒デザインが変更されたNew NIKKORシリーズが発売されます。従来のNikkor Autoシリーズでは60年代らしい素朴なデザインだったものの若干Ai NIKKORシリーズに近いかたちになりました。

 

先日たまたま店頭で雑談をしていたところNikkor-S Auto 50mm F1.4の話題になったもののこれだけNikkor Autoシリーズを買って揃えてきたものの、これまで標準の50mm単焦点といえばNikkor-H Auto 50mm F2もしくはNikkor-S Auto 55mm F1.2の二択で全くNikkor-S Auto 50mm F1.4は眼中になく手にしたことがありませんでした。

 

Nikon FNikomat FTNに取り付けるのであれば最もバランスの取れた標準レンズであることは確かなものの、Nikkor-H Auto 50mm F2があるし使わないだろうの一点で手にしたことがなかったのでした。

 

そういえば随分前に友人にもらったカビ玉のNikon New NIKKOR 50mm F1.4があったことを思い出し取り出してみましたが予想以上のありさま。

非常に精神衛生上よくないのでレンズから鏡筒、ヘリコイドも含めほぼ全ての部品を洗浄しました。あれだけの濃度の界面活性剤に入れればカビも死滅するでしょう。

 

それにしても芸術的なカビです。教科書に出てきてもおかしくないくらい典型的なカビではないでしょうか。

 

レンズも分解し、それぞれのエレメントを全て下ろして洗浄しました。

60年代から70年代にかけてニコンの迷光処理に使われているウレタン塗装が非常にカビやすいらしく、ニコンFやF2でも白い点カビが生えている機体が非常に多く見受けられます。

このレンズに至っても、カビが盛大に発生しているのはコバとしてウレタン塗装が使われている絞りの前後の凹レンズのみでそこから波及した印象がありますので、ニコンのカメラやレンズをお持ちの方はなるべく気をつけたほうがいいと思います。

 

レンズやカメラのカビの発生に気をつけるといっても難しい問題ではありますし、よくレンズのカビやクモリに非常に神経質になる方がおりますがそれでは道具として機能を発揮できないと思います。もう少しメーカーもクモリやカビが発生したときにアッセンブリー交換にするのではなく単体のレンズに容易に分解できるようにするとかメンテナンスのしやすい構造にしていただきたいところですね。

 

ニコンのマルチコーテッドレンズに使われているコーティングは他社のものに比べて強いようであれだけのカビが発生していたわりに、カビ跡も残りませんでした。

オリンパスOM-1のカウンター修理

今日は知人からの依頼品でオリンパスOM-1ブラックペイントの修理をしました。

長い間愛用しているそうで、方眼マットスクリーンが入っているあたりからも大事に使われていたことが伺えます。

故障内容ですが、フィルムを入れ巻き上げてもカウンターが「S」から進まないというオリンパスOM-1ではあまり聞かないカウンター故障です。

 

 

肝心のカウンターが作動しない原因についてですが、分解前の段階でトップカバー内部から微かに「カラカラ」と乾いた異音がしていたため、何らかの部品が脱落しているのではないかと当初は推測していました。


しかし実際に分解してみると、想定を超える事態が明らかになりました。なんと、カウンターと連動するギアの軸が、根本からポッキリと折損していたのです。この軸が破断していたことで、カウンター枚数盤へと駆動力が一切伝わらず、故障していたようです。

この部分は特に強いトルクや外力が加わるような構造ではなく、材質も見たところしっかりとした真鍮の削り出し。通常であればまず折れるような場所ではありません。
しかし、長年にわたる微細な振動や金属疲労、あるいは製造当初からの加工応力の蓄積が、静かに確実にダメージを与え続けていたのかもしれません。

Nikon Z 5とNIKKOR Z 24-120mm F4Sを導入

お久しぶりです。しばらくブログを更新していませんでしたが、新機材の紹介です。

今まで物撮り用にNikon Z 6を二年ほど使っていましたが、XQDの不便さに加え、純正のAFレンズを一本も所有していなかったため使い勝手が悪く活用できていませんでした。

 

仕事柄、最新のミラーレスカメラに触れることも多く、そういった話題になることも多いため気になってはいましたがデジタル一眼レフで満足していたこともあり半ばスルーしていました。

 

先月末のこと、フォロワーさんが気まぐれで買ったNikon Z 5とNIKKOR Z 40mm F2を手放すとのことで破格だったこともあり即決しました。充電器ともろもろの付属品は入手経緯もあってありませんでしたが、まぁZ 6のものが流用できるのでヨシ!ということで。

Nikon Z5とZ 6は、ともに同じフルサイズミラーレスカメラではありますが、SDカードダブルスロットとXQDシングルスロットという違いのほかに、秒間連写枚数や肩液晶の有無など初級機と中級機ほどの差があります。

 

中級機から初級機に買い替えるのもおかしな話でありますが、それほどXQDシングルスロットが不便で仕方なかったのです。

 

そうなると気になってくるのがレンズで、やはり物撮りをするとなると三脚に固定し画角を調節する必要があることからズームレンズが欲しくなってきます。

 

ズームマイクロレンズのNikon AF Zoom-Micro Nikkor 70-180mm F4.5-5.6Dは持っているものの必要とする焦点距離が40~105mmの間ということもあって微妙に使いづらく、そのうえFTZではAFモーターが内蔵されていないためAF NIKKORの使用に難があります。

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ということでこの際Nikon Fマウントレンズは無視してネイティブZマウントレンズに絞って探しました。

意外と標準ズームレンズでもIF化の恩恵もあってか撮影最短距離が短いレンズが多く、使い勝手がよさそうです。

 

NIKKOR Z 24-50mm F4-6.3

NIKKOR Z 24-70mm F4S

NIKKOR Z 24-120mm F4S

の三種が候補として出てきましたが、やはり105mmや85mm近辺を多用する撮影をするためやはり24-120mmが適当だろうということでNIKKOR Z 24-120mm F4Sを選択。

発売から3年近く経過しているレンズではあるものの、未だ中古価格が下がる気配もなく、さして新品と価格差がなかったことから新品での購入です。

発売から3年近く経過したものの不具合に関する話もさして聞かないので安心できるかな、というのも一つあります。

 

人生で初めての新品レンズ購入でした。なんだかんだで初めてですね。

 

Nikon Z 5とNIKKOR Z 24-120mm F4S

1/1600 F4 ISO200

開放だとボケがざわざわする印象がありますが、そんなものかもしれないですね。

描写もいいですがとにかく利便性の高いレンズです。

 

Nikon Z 5とNIKKOR Z 24-120mm F4S

1/1000 F4 ISO200

 

Nikon Z 6とZ 40mm F2君

早くも運用から浮いてしまいました。ちょっと可哀想だな...。




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