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皮肉が空回りし、パニック障害を抱えて希望を見る。あるいは「これは自分の物語だ」と思うことについて

草むらのベンチに座って読書をしている人間の写真。

草むらのベンチに座って読書をしている人間の写真。


本やドラマ、映画など、最近だとこれらに触れることを「コンテンツ消費」などと呼ぶ向きがあってなんか嫌だなあと思っているのですが、わたしはこれらの作品にゆっくりまったり触れるのが好きで、わりと楽しんでいます。うつ病のせいで触れられなくなる時期もあるけれど、元気なときにちょっとずつ触れてみています。

 

本だったら人文系やエッセイなどが好きで、ドラマや映画だったらヒューマンドラマやミュージカルものが好き。

 

紙をめくる、文字をジーッと追いかける、映像をただただ見つめることが単純に楽しいというのもあるし、世界のことや社会のこと、自分とは異なる経験をした・しているひとの話などを知ったり追体験したりできるのは楽しい。苦しくなったり怒りに駆られたりすることも多々あるけれど、それも含めて楽しいという思いがどこかにあるんじゃないだろうかと思います。そうじゃなかったら、わざわざ作品に触れることはないんじゃないかなあ。

 

いろんな作品に触れていると、「あ、これは自分の物語だ」と思うことが時々あります。自分と同じ経験、自分と似たような境遇を持つキャラクターが出てくると、感情移入したり自己投影したりします。セクシュアリティや病気、障害など具体的な共通点もあれば、なんとなくの雰囲気や生活感、考え方などが似ていることがきっかけになることもあります。

 

最近見たものだったら、「ブラザーズ・ラブ(原題:Bros)」という映画が「まさに!」という感じでした。皮肉屋な中年ゲイが主人公なのですが、社会や体制を批判する言動がキレッキレで最高です。皮肉ばかり言って時に空回りしちゃう感じが、なんか自分と似ているような気がしました。それですっかりハマって、何度か繰り返し観ています。邦題がひどいのが残念。

 

youtu.be

 

あとは、瀬尾まいこの小説『夜明けのすべて』を最近また読み直したのですが、これもやっぱり「まさに!」と思いました。数年前、わたしがパニック障害だと診断されて、友人からこの小説を紹介してもらって初めて読んだとき、ボロボロ泣きながら読んだことを覚えています。パニック障害を持つキャラクターが主人公の作品なんて、探してもほとんど見つからないので、ものすごく大事な作品。

 

だからこそ、この小説の映画版にはがっかりしました。多額の予算や人員を使って大衆向けに作る映画というメディアの特質なのかもしれないですが、主人公らのパニック障害PMSの描写は大幅に減らされてしまい、「生きづらさを抱えたものたちが助け合って生きていく尊さ」みたいな、ありきたりな物語に変えられてしまったことがいまだに許せないでいます。

 

yoakenosubete-movie.asmik-ace.co.jp

 

まあでも、作品に没入しすぎるのはあまり良くないなとは思います。ほどよい距離を取りたいです。とはいえ、人間は物語の中を生き、物語を語りながら生きていくものだとも思います。これからもいろんな作品に触れていけたらいいなあ。




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