自分が恵まれていると思うことの一つに、日本にいながらにしてムスリムの知人・友人を何人か思いつくことができることだと思う。 一言でムスリムといっても、生まれた国によっても家庭環境によっても実践度合いは違うみたいだし、 多くは異国の地である日本で知り合ったことから、母国では実践していたけれど......と聞くこともあった。 たとえばPrayer roomがないのでどうしようもない、ということもあるんだろうね。
それでは、イスラームの話をそこまでしたかというと、まぁそんなこともなくて、 自分の実家の話をするくらいの関係になったらちょっと話すとか、そんな感じである。 見た目でわかりやすいから、その話になるってこともあったかも。
本書は、コロナ禍の2021年に香川県でモスクを作った人・コミュニティを追ったもの。 読んだきっかけはtofubeatsさんのZINEのなかで登場していたから。書評もWeb上で読める。
数年前に自分が書いた文章の中に、「日本では排外主義はまだ起きていないから」ということを書いていたのを見つけた。 どうせそのうち日本も世界の後追いをすることになるだろうと思っていたけれど、案の定そのようになってしまっている。 各々の主義主張についてそれぞれは尊い意見だと思っているし、何を支持するかは私はここでは明らかにしないけれど、 経験不足や想像力の欠如に起因する雑な意見については反対の立場を取ることが多い*1。
本を読んだ程度で何がわかるわけかはわかんないけれど、自分たちのコミュニティを作っていくことの一つの例として結構面白い。 なによりあのコロナ禍のなんともいえないどんよりとした空気感のときに、ポジティブにプロジェクトを進めていった人たちの活動記録として意味もあると思うんだよな。
*1:この意見も特定の集団だけ非難しているわけではないことに注意。想像力不足は私を含め皆の中にあるという意識を持っています