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デビッド・リーチ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

 

  • 発売日: 2019/12/11
  • メディア: Blu-ray
 

シリーズ累計興収5,000億円を突破した、『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ作品。あくまでカーアクションをメインに据えている本編に対し、本作はドゥエイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムという毛色の異なるアクションスターそれぞれに見せ場を用意した、ハイブリッドな格闘アクションがメインである。その意味で、『アトミック・ブロンド』のエクストリームなアクション演出で名を挙げたデヴィッド・リーチに監督を任せたのは正解と言えるだろう。

本編は残り2作で完結と予告されているが、こうした番外編の登場はシリーズの延命を図りたいという、作り手側の事情を感じさせる。『スター・ウォーズ』やMCUに比肩するコンテンツになった本シリーズを、そう簡単に終わらせる訳にはいかないのだろう。シリーズ出演者の中にはシリーズが拡張されていく事で正統続編の製作が遅れる事を懸念し、本作の製作発表時にネガティブな感情を持つ者もいた様だ。ただ、本作は全くの番外編という訳でもなく、本編で描き込み不足だった部分を補完する役割も果たしている。

本編ヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレッドに代わり、本作では元FBI捜査官ホブスと元MI6の情報員デッカード・ショウの2人がW主演を務める。しかし、ホブスはともかく、このショウというキャラクターについてはシリーズファンほど割り切れないものを感じている筈だ。シリーズ7作目にして最高傑作『ワイルド・スピード SKY MISSION』で最強最悪の敵として初登場した彼は、ドミニクと激しい死闘を繰り広げるも、次作の『ワイルド・スピード ICE BREAK』では拍子抜けする程あっさりとドミニクの仲間に加わってしまう。まだその事も十分に納得してないのに番外編の主役まで任せられるとは…ファンが戸惑うのも仕方がない。

もちろん、過去作で敵対していた人物をドミニク・トレットが脈絡なく仲間に迎え入れ、彼自身を家父長とするファミリーをどんどん拡大させていくのは本シリーズの特徴であり、ここまでの大ヒットとなった要因のひとつでもある。そのご都合主義的な説得力の無さを、これまではヴィン・ディーゼル=ドミニクの「人柄の良さ」だけで乗り切ってきた。「まあ、ドミニクさんがそう言うなら仕方ないか」みたいな感じである。しかし、このショウに限っては『ワイルド・スピード SKY MISSION』において、ハンという人気メンバーを殺害しているという点が引っ掛かり、どうもモヤモヤした気持ちが拭えないのだ。「いくらドミニクさんでも、こればっかりはねえ」と愚痴のひとつも言いたくなる。

それを受けてだろうか、本作ではショウが複雑な家庭の問題を抱えており、生来は優しい人間である事を全編にわたってアピールしている。ドミニクだけでなくショウの「人柄の良さ」で押し切ろうとしている訳だ。この補足(というより、単なる言い訳だが)はある程度成功していると言えるだろう。おそらく、本編次回作では「ドミニクさんもああ言ってるし、ショウって人も案外いい人らしいし、まっ仕方ないか」という風に、ファンも受け入れてくれるのではないか。

ただ、本作のSF的な設定は本編にどの様な影響を及ぼすのだろう。確かに、『ワイルド・スピード』シリーズは追うごとに荒唐無稽の度合いを増しており、『ワイルド・スピード ICE BREAK』でも「ハッカーってこんなに何でもできるのだろうか…」と思ったものだが、本作の設定はもはや一線を超えている。いくらスピンオフといってもその世界観は共有している訳で、ここまでくれば本編にもそれなりのスケールの敵、何だったら宇宙から飛来したエイリアンとか太古から蘇ったモンスターぐらい出さないとショボく見えてしまうと思うのだが…エイリアンに車が運転できるかどうかはともかく。

 

あわせて観るならこの作品

 

  • 発売日: 2018/05/09
  • メディア: DVD
 

ワイルド・スピード』シリーズは1作目から順を追って観るのがお勧め。登場人物がどんどん増大し(もちろん、バランスを取る為に退場するキャラクターもいるが)、MCU並みのユニバースを形成していく過程が楽しめる。

 

  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: Blu-ray
 

現時点での本編最新作ワイルド・スピード ICE BREAKで悪役として出演しているシャーリーズ・セロンを主役に、デビッド・リーチが監督したスパイアクション映画。とにかく、とんでもないアクションの連続で、そのほとんどをセロン自身がこなしたというのだから凄まじいい。以前に感想を書いています。




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