森ビルは東京・港区を中心に数多くの高層オフィスビルを所有するが、とりわけ全国的な知名度を高めたのは総工費2600億円を投じて2003年に開業した六本木ヒルズだ。その後も表参道ヒルズなどを手掛け、'08年には1250億円を投じた101階建ての『上海環球金融中心』(上海ワールドフィナンシャルセンター)を完成させた。この通称“上海ヒルズ”は、資金不足による工事中断もあって、進出決定から開業までに15年を費やしたこと