いずれは必ず訪れる「引退」の瞬間。アラフォーともなれば、身の処し方や生き残り策が日々頭をよぎるのは、プロ野球選手なら当然かもしれない。現役続行かクビか。その明暗を分けるのは実力か処世術か、それとも人間性なのか──。 突然の退団発表だった。来季からのコーチ就任要請を受けた、プロ25年目の山〓武司(42)。すなわち、創設以来7年間在籍した楽天からの「戦力外通告」だった。楽天で4年間指揮を執った野村克也