■彼の目に映ったものは松田直樹の訃報から二週間が経った今、思うことがある。彼が松本で見た風景は何色だったのだろうか、と。幼い頃の“サッカーを始めた時の気持ち”を思い出すセピア色だったのか、或いは何もかもが初めての体験ばかりの新天地で、そのめくるめく日々は色鮮やかな原色だったのか。「正直、JFLへ行くことに葛藤や不安はあったが、社長やGMの話を聞いて吹っ切れた」――。1月上旬に行われた加入記者会見。葛藤や