オランダ遠征の焦点だった中村俊輔と本田圭佑の融合は、ひとまず先送りとなった。ポジションの重なる選手を、いかにして併用していくのか。あるいは、いくつかの選択肢のなかから、ひとつの才能をピックアップするのか。古くて新しい問題である。同じようなテーマに、日本も直面してきた。フランスW杯を目ざす過程では、名波浩がボランチにポジションを下げることで、攻撃的MFの選択肢を増やした。加茂監督の当初の構想