NISAをやらないなんて損」。その思い込みが、家計を壊すことがある。都内のIT企業に勤める30代の夫婦。共働きで世帯年収は1000万円、NISAの評価額は数百万円に膨らんでいた。だが、銀行の預金口座の残高はわずか20万円……。そこに急な出費が重なったとき、二人は青ざめることになる。画面上の「資産」は確かにある。しかし、今すぐ払える「現金」が手元にない。二人の選択にどんな問題があったのか。金融教育家の上原千華子さん