地下鉄サリン事件から、まもなく31年を迎える。多くの人にとっては、当時のニュース映像の中に残る「過去の出来事」として、記憶の片隅に置かれているかもしれない。しかし、この事件はいまも終わっていない。後遺症で苦しみ続けている当事者がいるからだ。映画監督のさかはらあつしさんも、その一人だ。サリンが撒かれた車両に居合わせた彼は、長年にわたり心身の不調と向き合ってきた。それでもなお、自らの体験と被害の実態を社