「良い母親」に固執しすぎることは、家族を壊す一因になりうるのかもしれない。北村早樹子氏のデビュー小説『ちんぺろ』では、「良い母親」のもとで引きこもりとなった弟・久と、結婚後に生まれた娘の鞠子の暴挙が、家族を内側から蝕んでいく様子が描かれている。発売当初より「一気読みした」「衝撃だった」との感想が絶えない本書から、一部を抜粋・再編集してお届けする。祖母に掃除をさせる娘二十七歳のときに長女の弓子、三